環境を変えていく"速さ" ~第三シーズンメタゲーム中間報告~
今回は全国対戦のお話。
第三シーズンのスタートから2週間、メタゲームの変化を追ってみよう。
・【昆虫メフィスト】の暴威
第三シーズンは当初の予想通り、【昆虫メフィスト】が圧倒的な制圧力を持って頂点に君臨した。
【昆虫メフィスト】に限らず、とにかくビートダウンを遅延させての「メフィスト+明天凶殺」からの追加展開による"疑似ワンショットキル"が横行したのだ。
このデッキを取り巻く形で、COJにしてはかなり正統派なメタの回転が続いたのが第三シーズンの2週間である。
・DOBデッキの限界
第三シーズンのDOB倍率は、Cが標準である。
第二シーズンで猛威を振るったDOBA、あるいはSデッキだが、第三シーズンでは極端に姿を減らした。
第三シーズンは「カードパワーは低くないがDOBが高い」カードが少なく、【チェインフレイム】や【サイクロプス】など、シナジーを追及するだけでDOBを取れていたデッキがpt変更による大打撃を受けたことと、
【昆虫メフィスト】【珍獣メフィスト】などのCデッキが激増し、カードパワーの差が顕著に出てAデッキ・Sデッキ側が必要な勝率を確保できなくなったことが原因として考えられる。
・メフィスト&光明&明天凶殺の3本柱をどう崩すか
【昆虫メフィスト】などの遅延系メフィストコントロールの強さは、この3つに集約される。
完全に機能した場合これら全てが同じターンに放たれてしまい、5~6点のライフ差など関係ない10枚以上のアドバンテージ差が生まれる。
ちなみに遅延系メフィストコントロール同士のミラーの場合、先に明天凶殺が撃てる先手有利なのだそうだ。
では、遅延系メフィストコントロールの立ち回りを崩すには?
最速でライフを削り、メフィストを撃たせない。光明は最悪撃たれてもいい―
先攻特化と呼んでも差し支えない、超高速アグロデッキが多数出現し始めたのだ。
・神速、先攻特化 ~【珍獣】と【悪魔】~
【珍獣】系はもっとも「2点取って3体展開」がやりやすいデッキだ。
先手1Tでサーチャー2連打し、あとはジャンプー・ベルゼブブ・天龍のレイアなどでブロッカーの排除を徹底的に行いサーチャー2体が打点を取り続けて終了というくだらない展開も少なくない。
また、第三シーズンで彗星の如く現れたうぇる氏らが使用する威圧採用型の【悪魔】も先手速度が自慢。
マコ・チアに加えてアーテーなどを最序盤から叩きつけて威圧でブロッカーをぶち抜き、中盤以降はベルゼアザゼルと行ったパワーカードで勝負ができる。
【珍獣】ほどのライフ攻撃能力はないがマーヤ・弱肉強食に耐性があるのは確かな魅力。
これらのデッキにはたいてい燃え広がる戦火が投入されており、メフィスト系統への殺意を明確に示している。
メフィスト+明天ミラーになった場合、先攻有利。先攻特化絡みのマッチアップはもちろん先攻有利。
同じ先攻有利なら、DOBによる倍率が期待できる先攻特化系統を選択するのは決して間違っていない。
J4までは5割で増える現環境において、先攻特化は愚ではないのだ。
第二シーズン途中あたりからアーキタイプとして存在はしていた【珍獣】と【メフィスト】のハイブリッドだが、第三シーズンで一気に普及。
初出はK井氏だったような気がするが、ヒッキー氏がわかりやすく解説してくれてるのでブログ貼っていく。
http://hikariver.blog.fc2.com/blog-entry-17.html
使ってない僕が解説するよりも、こっちを読んでほしい。
【昆虫メフィスト】ほどの耐久力はないものの、遅延メフィスト系にしては"先攻ゲー"が可能というデッキ。ライフを守るのも物量、ライフを攻めるのも物量。
学びの庭とメフィスト光明の両立は間違いなく最高のドロー速度。このデッキには"3周目"があるらしい。
一方でマーヤや弱肉強食という【珍獣】としての弱点も引き継いでいる。弱肉はプレイングでどうにかなりそうという有り難いお言葉も載っているが。
・第一シーズンからの刺客 ~【メフィスト世界ロック】と【昆虫】~
ここ数日で大きく注目を集めているのが、Ver1.2黎明期の覇者【メフィスト世界ロック】。
ちょもす氏とジャン氏からブログを引用しよう。
http://chomosh.hatenablog.com/entry/2014/06/04/000230
http://jeanmion.hatenablog.com/entry/2014/06/04/011052
ちょもす氏は若干遅延メフィスト寄り。ジャン氏は完璧に【メフィスト世界ロック】だ。
これらのデッキの共通点として、ブロッカーが異常に強固ということがわかる。
ちょもす氏はリーフィアとアルラウネ、ジャン氏はゴーレムとノームを採用。
今のリーフィアは本当にえげつなくて、5k火力で死なないし、天龍のレイアで寝ないし、ギザルゴンをがっちりガード。
アルラウネも面白い選択肢で、やっぱりベルゼブブを含めた1アクションで死ににくいし、珍獣系の回転率を著しく下げてしまう。
ゴーレムは説明不要だろう。2CP8kはやっぱり偉大。天龍のレイアで打点を無理やり通そうものならカキーンからの光明・世界連打が待っている。ジャン氏はモロクまで採用したメフィスト後特化タイプ、明天凶殺がなくとも下手に撃たせるのは危険だ。
ノームも相当面白い。最初は火力耐性こそないものの、寝かせて殴ろうものなら火力耐性を得てしまう。アンチ進化精霊サイクル中最強は伊達じゃない。
さらに言うと、メフィスト+明天凶殺以外の勝ち筋がかなり太い。スサノオ&毘沙門という二柱の神は業さえなければフィールドを制圧でき、世界ロックや明天凶殺に繋がる。ジャン氏もKPOC+明天凶殺にジャッジメントと殺意溢れる構成だ。
大いなる世界は第三シーズン序盤までではJ帯であまり見なくなっていたが、やはり逆転を許さない封殺力は魅力なのだ。
ついでに筆者の現使用デッキも晒しておこう。
王道を往くノーメフィスト【昆虫】。ベルゼブブ2枚だけど許してねテヘペロ。
先攻特化を咎めつつ打撃力を維持するならやっぱりこの手のミッドレンジなんですよ。
今パピヨンガールは割とソリューションな気がしてて、珍獣一掃できるし、2連打してカイムリーフィア焼いてヒューッ!とかできる。
マーヤとレイニーフレイムとかも合わせて、ひたすら火力コンボでピタゴラスイッチする。ベルゼレイニーとか蝶気持ちいいので。
あと「ライズアンドシャイン+フェリア」の延長として、キャットムルを採用。
8k不屈とか無双しか見えない。くだらないメフィストを撃たせることができる。他にもラスゴ撃ったけどフェリアで殺せねえなあ、みたいな時に適当に突っ立たせておく。後手キープ基準は猫、2ドローで衝動引いたら宇宙。衝動と揃わないようなら魔法石か軽減に消える運命。
本命の【昆虫メフィスト】なんかへの対応力は若干落ちるけど、昔ながらのパピヨン【昆虫】は王者の戦いができるので、メフィスト光明オブジョーカーに飽きたら握ってみてもいいのでは?
いつも『コード・オブ・ジョーカー』をご利用いただきありがとうございます。 現在約2週間ごとに更新を行っておりますカードランキングですが、次回更新は来週6/12頃を予定しております。
って書いてあった。
— はるかぜ (@harukaze_UFO) 2014, 6月 4
オイオイこの環境あと1週間続くじゃねーか!!