Ver1.3_EX2新カードファーストインプレッション (赤・黄)
僕が日本にいる間にもう1回カード追加があるとは思わなかった。
《ブラック・ブラン》の追加日時から予想できなくもなかったし、「MoA後にニコ生公開放送」の時点で予感は確信に変わったんだけど。
もう1バージョンCOJを遊べるということに、ひたすら感謝している。
肝心のMoAだけど、環境考察するほど強力な新デッキ・新構築プランというのもなかったのでレポートは省略。
"【侍】への《トリックオアトリート》投入"ぐらいしか書くことがない。
というわけで、現地にいたが故に音速が遅れたがVer1.3_EX2新カード考察。
採点基準はいつもの通り。画像は適当に探しなさい。
5:色の垣根すら超えてあらゆるデッキに投入され得る超パワーカード。
(無限の魔法石、蠅魔王ベルゼブブ)
4.5:色が合うならほぼ確実に投入されるパワーカード。
(軍神アテナ、白夜刀のカンナ、戦神・毘沙門)
4:色・種族毎に基本パーツと成りうるカード。ここまで0pt安定。
(ジャッジメント、ポイズンディナー、不可侵防壁)
3.5:0pt~1ptループレベル。メタによってはとんでもなく強い、とか。
(ムーンセイヴァー、ファンガスガール、サラマンダー)
3:1pt安定レベル。弱い要素はなさそうだけど強い要素も少ない、とか。
(リーフィア、魔性の妖狐、スカルウォーカー)
2.5:1pt~2ptループレベル。特定のコンボが発見されればワンチャン。
(アシストソルジャー、力の暴走、ホーリードラゴン)
2:2pt安定レベル。面白い要素はあるけど何か問題を抱えている。
1.5:2pt~4ptループレベル。4pt目当てで突っ込んで、1日に1回活躍すればいい方。
(執行官アーテー、正拳突き、盗賊の手)
1:4pt安定レベル。使い道が見当たらない。
(阿修羅百式、データブレイク、台風の目)
赤:"防御禁止"をどう使うのかが焦点か。
・《ラッシュ・ビートル》 2
"消滅効果耐性"で《人身御供》などからユニットを守れるが、消滅ってのは思いのほか範囲が狭いしそれ以外の部分は《クマゴロウ》。
常に消滅効果を相手が使ってくるわけではないので、根本的な肉体の弱さから評価は低くなる。
・《アサルトガール》 2
CIPで1000ダメージ。貧弱な効果だがもしかしたらクリーンヒットするシーンがあるのかもしれない。そして攻撃時の敵1体への"防御禁止"付加だが、そもそもターン終了時までな上コイツ本体が壊滅的に弱いので生還することは難しい。
コイツに限ったことではないが、このバージョンは低レアリティカードに容赦なくクソカードを詰め込んでいる印象がある。
・《勇士ダルタニャン》 2
コイツもよくよく見たら《ソードファイター》である。《ソードファイター》を2CPにしたら1ターンの"防御禁止"付加がついただけ。
《アサルトガール》もそうだが《粛清の聖騎士》や《ロイヤルソルジャー》+《三日天下》でBPを補強すれば積極的に攻撃できるかも。でもそこまでするなら本家《ダルタニャン》使うかな。
・《春忍の桃花》 3
MoA会場が騒ぐほどのカードなのだろうか。やってることは《インペリアルソード》。1CP重い分、《風魔小太郎》を入れて赤に寄せる必要がない。
おそらく《ケロルド・ハンゾウ》に繋ぐのがシナリオなのだろうが、2人合わせて《弱肉強食》で死ぬ。
《インペリアルソード》と違って強制的に発動する効果なので注意。
・《流浪の剣士サツキ》 2.5
これも騒ぐほどのカードではない。自身含めた【侍】への"消滅効果耐性"だが、消滅効果はそれほど多くない。
もともと《開眼のアヤメ》を擁する【侍】は《人身御供》《アリアンロッド》への耐性が高い。つまり仮想敵は《プロメテウス》《ライズアンドシャイン》になる。
より範囲の広い《烈火の侍》がそこまで流行っていない現状を考えると大したことはない。最も、MoAのようなサイドボード有のルールでは話は全く変わる。
・《ライジングドラゴン》 3
竜・亜竜複合でデッキを組む原動力になる1枚。どんどん小さくなる《サラマンダー》に対してコイツはどんどん大きくなる。
《リトルドラコ》《ギャウルス》と対応サーチャーが2種類いるのも大きい。コイツ単体で無双するには不屈が必要なので《虹色のキャンバス》を採用してもいいだろう。
第二効果は発動させてもらえるのだろうか。《炎の魔導士ヒトミ》でレベルを上げるにしても残り4体をドラゴンで埋める必要がある。
・《ネメシス》 3.5
オマケつき《ターボデビル》。何もなければ《ターボデビル》の方がちょっとだけパンチが強い。
ジョーカーゲージ5%減少は繰り返し殴れれば大きな影響力も出せそうだが、いかんせん殴った次のターンには焼かれるか《人身御供》するかのどっちかの予感。
《ターボデビル》が現環境なら3.5なので、コイツも3.5。
・《狂神アレス》 4
"狂魔神槍・命滅ノ轍(きょうましんそう・めいめつのわだち)"。種族といいCPといい、COJの代名詞にして最高レートのバケモノ《蠅魔王ベルゼブブ》のスマッシュヒットを受けて作られたのは確定的に明らか。
その実態は"赤い《ジャッジメント》"。ランダム2体に永続の"防御禁止"を付加し、自身の攻撃時に《ブロウアップ》なので最大3体のブロッカーを1ターンで無力化する。
攻撃時の《ブロウアップ》に変なコストや誓約がないので即座に処理しないと危険だが、BPは充実の7000。OCで《ゴライアス》もついているので【猿】の新時代フィニッシャーとしては最適。
・《アサルトフレイル》 2.5
割った結果使える《ブレイジングツイスター》、割る過程で使える《アサルトフレイル》。
前者は相手が伏せる前に使えるが、伏せた後はひと手間必要。後者は相手が伏せないと使えないが、伏せたが最後《絶望の天魔アザゼル》《セレクトショップ》などで素早く5000ダメージを飛ばせる。
《ダークマター》との共存ができないのが残念。カードパワーとしてはこの2者は大差ないのでは?
・《強さの代償》 1
4000ダメージで誰が死ぬんだ。40000の勘違いじゃないのか。2ライフの代償に合っていない。
・《メテオスコール》 2.5
インターセプト版《ブレイブドラゴン》。3CPがやや重く《レイニーフレイム》に後れを取りそうだが、自軍に被害がない部分で差別化できるか。
・《熾烈なる進撃》 1.5
構造そのものが【ニケバアル】なカード。「攻撃時に○○~」や「プレイヤーアタック成功時に○○~」は赤に確かに多いが、だからといって2CP1ライフは重い。
《フォトン・ソード》にライフ消費なんかないぞ。
・《攪乱戦術》 3.5
赤のくせに《エンジェルビルダー》の息の根を1発で止める。どうせ加護のついた《エンジェルビルダー》が殴ってきても行動権回復で大怪我はしないだろう。《大天使ミカエル》《ディバインシールド》ぐらいである。
他のターゲットとしては《闇法師弁慶》など不滅、《ミューズ》など秩序の盾、さらに《ゴーレム》が挙げられる。赤い挙動とは噛み合っているので、相手ターンに1CPを残す意義はあるのでは?
・《災厄の火蜂》 2
インターセプト版"蠅魔王剣"。驚愕のCP4。おいおい、軽減使えば《蠅魔王ベルゼブブ》御本人が降臨するじゃねえか。
かといってCP3だと絶望の未来しか見えないので残念ながら当然のCP4。
あの"蠅魔王剣・滅亡ノ瞳"が4発以上撃てるとなれば価値を見いだせるのでは。本家をまず3枚入れて、それからコレを何枚使うか決めよう。
黄:新アーキタイプの匂いはするが、現行のTier1と戦えるのかというと・・・
・《アークウイング》 1.5
どう考えても死産だった"相手行動権2体消費シリーズ"の新作。BPといいCIPでの消滅のくだりといい《ケルビム》にそっくりだ。
第二効果が基本BPなので永続。ここが抑止力になるのだろう。とはいえ、黄色2CP5000の「4ptループ軍団」に新入りが増えただけという印象は否めない。
・《ロイヤルソルジャー》 3
おめでとう、ようやく【戦士】がアーキタイプとして成立しそうだ。当然《三日天下》込みでの話になるが。
【侍】と比較してサーチャーがいない、除去能力にも欠けるという厳しい状態だが、単純な殴り合いでは勝てそうだ。3~4色が普通の【侍】に対して優位性を示したいなら2色以下に抑えたい。
・《ヴァイオレット》 1.5
2CP以下のユニットを消すのに本当に2ライフ払うのか。今だと《タイムオブプリンセス》ってカードでとりあえずバウンスできるらしいぞ。
・《片翼のエルフィード》 2.5
要するに《フィフティニー》。1CP増えた分火力除去に強くなり、攻撃が通れば1ドローできる。
【侍】連中のゴチャゴチャした効果を全部まとめて無視できるが、《三日天下》に歯が立たないのでこちらにも《三日天下》などのBP補強が必要。【黄単コントロール】などではアタッカー枠になり得るか。
・《神域のジャンヌ》 3.5
"効果破壊耐性"。《戦神・毘沙門》されても破壊されない史上初のユニット。毘沙門以外にも青にもめっぽう強かったりする。
赤のダメージ除去はおそらく食らう仕様のはず。《暴虐王バアル》から10000喰らって死ぬのかどうかというと疑問が残るが、"蠅魔王剣"から5000喰らったら1000になるはずである。
立ち位置としては《グレイスウルフィン》。稼働前は持て囃されたがそれほどでもなかった前任者の現評価と同じ3.5にしておこう。
・《光鷹丸》 4
CIP《弱肉強食》。正確には《ポメ錦》OC効果。
【珍獣】側の構築や立ち回りが洗練され、《弱肉強食》や封札各種を《ダークマター》でぶっ飛ばすようになってからかなりの月日が経つが、
3CP6000がCIPで《弱肉強食》を撃ってくるとなると話は違う。本体スペックが十分なのでメインから3枚出てきても文句が言えない。まあ鎮静剤型【OC特化珍獣】ならサーチ珍獣がいなくとも7点取れたはずではある。
相手ターンに撃てないが、《レイニーフレイム》《魔導の書》感覚でフラっと出せば次ターンの打点はかなり削れる。
そもそも腐りにくいから《弱肉強食》はデッキに入るのである。後手1Tや先攻2Tにコイツがドヤ顔で出てくる世界線でも、【珍獣】は生きていけるのか。
長く続いた「【珍獣】系統→"祈り御供"系統→【ハンデス】系統→【珍獣】系統」のメタゲームをブチ壊し得る今Verの目玉その1。侍だが【侍】以外でも使われそうだ。
・《黄龍》 2.5
四聖獣が全員揃ったと同時に降臨した四聖獣の親玉。オタサーの姫。
とりあえず第一効果をどれだけの威力で撃てるかが焦点だろう。少なくとも2体消滅させてくれないと7CPとは言い難い。ちなみに"種類"は消滅効果の威力に関係ないので、《白虎》3体と《玄武》でも4体消滅である。
加護・貫通付与もありがたい。《玄武》で不屈がついた《朱雀》でもいようものなら無双待ったなし。
第三効果で4ライフダメージを与えたら、どこかに動画を投稿しよう。待ってるぞ。
・《大天使ガブリエル》 4
初代引退詐欺。初代"あったまる"エージェント。《憤怒の天使がぶりえる/Gabriel, the Angel of Fury》。
老害特有の昔話はエージェントwikiに任せて、性能の話をしよう。
そもそもCIP《シューティングスター》のせいで早くも"キングジャンプー"だの言われている。しかし《シューティングスター》しながら進化であるコイツが殴ってくるのでしっかり6CP相当。コイツ、JOKERじゃないからデッキに3枚入るんですよ。
被弾時に自身の消滅と引き換えに1ライフ回復するので、とりあえず1発はなかったことにできる。おおっと、ジョーカーゲージが増えたな。
ん?消滅??《神札再生》で拾ってきてもう1回《シューティングスター》??《選ばれし者》+《神札再生》ギミックにようやく光が見えてきたか。
加護・固着を持たないミッドレンジ、および【ハンデス】系統にとっては悪夢以外の何物でもない。どこをどう見てもま○マギのマ○さんなので"魔女"というべきか。
・《天使のいざない》 2
ほれ見ろ何が《熾烈なる進撃》じゃボケェ!ライフなんて払わんでええんじゃ!
インターセプト版《聖天使ニケ》。攻撃に関する行動権消費のタイミングから、攻撃した本人での連撃はできないので注意。これですら《フォトン・ソード》に劣っている気がする。
・《ルクスアーマー》 2.5
全体版《ライトシールド》。攻撃時に複数強化できる《威圧》の突破力は大したものだが、これはどうすれば。
一応わかりやすいのは《ブレイブドラゴン》+《ブレイブシールド》の1撃目をブロックして全体強化で2撃目を凌ぐやり方か。
0CPで戦闘した本人にも効果があるので、《ライトシールド》とpt差がついたら代用として使ってもいいかもしれない。
・《タルンカッペ》 2.5
とりあえずパンチしたら最低でも相討ちになるらしい。
最高の相方はもちろん《白夜刀のカンナ》。1CPで《玉璽》のように機能し、OC効果までたどり着ける。
《神罰の杖》といいカンナ前提のカードを刷りすぎなのではないだろうか。
・《聖光による庇護》 2
これにだけ言えた話ではないが、「相手のライフを増やす」カードは相手がライフ7の時に使えばノーリスクである。ハンド5以上の《意気投合》と同じ理屈である。
で、これはちょっと小さい《最期の門》。《神の杯》感覚で3T《蠅魔王ベルゼブブ》を気軽に潰したりできる。本家同様《弱者の回廊》などで裏目に出る可能性には注意。
・《静寂の湖》 2.5
《拒絶する世界》と同条件ではあるものの、まさかのインターセプト版《KP》OC。
処理順の関係上《拒絶する世界》→《静寂の湖》にしかならないので、狙うは《静寂の湖》→《明天凶殺》。《KP》を3枚揃えるのと拒絶と同様の条件を満たすので、難易度が高いのはどちらだろうか。
地味に相手ターンでも使える。
・《冥護の領域》 2.5
「絶対に毘沙門orハデスじゃないとダメ」ってターンに使っていくのが美しい。やはりこれも《神の杯》や《聖なる領域》の類のカードだろう。
1ターンしか持たないが、"効果破壊耐性"が永続でいろんなユニットに付加できるようになると秩序の盾あたりと組み合わさって絶対死なないユニットができてしまうのでダメなんだろう。
次回に続く。多分3分割にはしないで済むはず。