Ver1.4_EX3 新カードレビュー
1. Ver1.4_EX2 エラッタ後環境雑感
エラッタ後のVer1.4_EX2を一言でまとめるならば「サーチャーを出せなくなった環境」ではないだろうか。
「《雷鎚・ミョルニル》が弱体化し、《カイム》が復権した」・・・と思いきや、「カイムもミョルニルも出す暇がなくなった」のである。「唯一環境についていけていたミョルニルが死んで誰もいなくなった」というべきか。
進化元になりうるサーチ珍獣及び一部の種族サーチャー、さらには《原初神ガイア》に耐える《ロキ》を除いて、"普通の"サーチャーは出す暇がなくなってしまった。 かくして、バージョン中期でのエラッタの被害が小さかった【舞姫】を中心に、最序盤から1手のロスも許されないスピーディーな環境となった。手札を安定させるためにCPを使っているようでは《光明神アポロン》・《叢雲・クサナギ》・《丹花のリンリン》に追いつけないので、「素のドロー力」が試された時期でもある。
《滅王アレキサンダー》こそ一定の影響力を示したが、最終的にはこんな感じで終わったのではなかろうか。
Tier1.5 :【加護黄単】【OC特化珍獣】>【猿】【武身】
Tier2:【赤黄】【緑単アグロ】【赤単(t青)トリガーロスト】【赤青滅王】【青緑滅王】【巨人】
理論値だけで言えば、【舞姫】最強で終わった。《丹花のリンリン》への明確な対策は次バージョンでも加護や秩序の盾程度にとどまっていて、もう少し中華娘の天下は続きそうである。
2. カードパラメータ調整
予想だにしなかったこのタイミングでのエラッタ。総数40枚と、新カード枚数よりも多い。
5点満点、1点が最低。0.5刻み。点数は調整前→調整後。BP表記は簡略化。
・《蛮王ベリアル》 1→2
プレイヤーアタック成功時に4000ダメージ→7000ダメージ。
COJ史上初の「フィニッシャー」、ついに上方修正。しかし6CPという重さに対して即効性がなく、復権は難しそう。
・《道化師リカ》 2→3
クロックアップ時に3000ダメージ→5000ダメージ。
抑止力としてはまあまあなのでは。《炎の魔導士ヒトミ》と組むとかなりアツいし、新カードの《クラウンクイーン》など、赤道化師推しにもノれている。
・《ドン・ペローネ》 2→3
OC効果から「自軍ユニット1体破壊」削除。
もともと【猿】【OC特化珍獣】で4pt時に1種の祭りとして使われていたカード。《暴走する魔剣》から全盛期《絶望の天魔アザゼル》とかなりのパワーアップを果たしているので、2pt時でも使われるようになるかもしれない。
・《アサルトガール》 2.5→3.5
CP2→3、スピードムーブ追加、防御禁止付与が2コスト以下に。
《天龍のレイア》に近い使い心地になった。《戦神・毘沙門》を《原初神ガイア》で代用できることを考えると、スピードムーブ特化系のデッキから黄色を抜けるかもしれない。天敵《ミューズ》に対応できなくなったのは少々痛い。
・《勇士ダルタニャン》 2→3
「PA成功時にレベル+1」効果追加。防御禁止効果が「PA成功時」から「OC時」に変更。
こちらは《白夜刀のカンナ》っぽくなった。手札OCでもしっかり対応する。カンナ同様《鎮静剤》での大爆発も可能。【OC特化珍獣】でのカンナの枠を奪うまでは行かないだろうがポイント次第では《バクダルマン》や《ケロルド・ハンゾウ》の枠に入ってくるかも。【赤ヒトミ・デーメーテール】などでも使えるか。
・《ニードルヘル》 1→3.5
CP2→0。
大躍進である。《アサルトフレイル》と同等の火力効率となった。《魔槍のリリム》や《火炎将軍スルト》、さらには《三叉・トリシューラ》などと合わせて攻撃を通すために使える《アサルトフレイル》の方が【赤単トリガーロスト】では使いやすいだろうが、こちらはこちらで《魔軍総帥アスタロト》他防御禁止系や《白夜刀のカンナ》《謀略の女王ミリア》などブロック不可系とコンボできる。相互互換だろう。
・《殺意放出》 2→2.5
CP1→0。
1と0では大違い。《蠅魔王ベルゼブブ》などの重い行動からでもつながりやすくなった。
・《全身凶器》 2→3.5
CP1→0。
変種の《インペリアルソード》《おおきくなるよ!》として活用できるようになった。これら2種よりも圧倒的にDOBが高いので、調整枠として使える。
・《ウイルス・灼》(《パズズ》 3→3.5)
ダメージ対象が「自身以外」に。
《パズズ》本人が殴り始めるとウイルスごと焼いてしまい、他の火力と合わせてウイルスのBPを削りきってしまうのは小さくない問題点だったが、それが解決された。加護系が流行るようなら、【赤単トリガーロスト】及び似た構造のデッキに搭載の余地がある。
黄色
・《キラーヴィーナス》 1.5→2
CIP時に機械3体以上で《湖畔のアリエ》効果追加。
大量発生している「黄色2CP5000」の差別化。機械種族としてプッシュされた形だ。《龍将・政宗》の効果対象でもあるが、そこには《アイアンゴーレム》という最強キャラが。《はにわ》《タケミカヅチ》と併用しよう。
・《オータムロイド》 2.5→3
1/2/3→2/3/4。
《裁きのマーヤ》《ファンガスガール》即死域から脱出。《人身御供》までスマートに繋がる・・・というのは生放送でも言及のあったとおり。3/4/5、せめて3/3/3まで行けば大革命だったが、《雷鎚・ミョルニル》に合わせたということか。
・《マルドゥーク》 2.5→3
効果変更:「相手が行動権1体消費時に相手1体に呪縛」。
「行動権2体消費シリーズ」廃止。覚えるカードを少なくするためのスタン落ちの前に"1枚あたりのカードの効果を少なくした"というのは驚きである。
ざっくり言うと「でかい《ヘブンズリリー》」。でもあれは軽い方がいいんじゃないの?
・《トリックメイジ》 2→3
効果変更:「相手が行動権1体消費時にトリガードロー1枚」。
「軽い《オータムロイド》」。もう4pt帯には落ちなそう。ついでに今バージョンは道化師推しっぽいので、そこにも乗れるか。
・《ケルビム》 2→4
効果変更:「相手が行動権1体消費時に自軍1体に加護」。
なんだコイツ。 《一騎当千の神器》が2CPなことを考えると2CP5000にコレがついてくるのは破格。しかも完全な投げ加護なので、《丹花のリンリン》のような危険極まりないユニットにも加護付与可能。なんと次のカードランキング更新まで4pt。チャンスだ!!
・《アークウィング》 2.5→3
効果変更:「相手が行動権1体消費時に敵2CP以下1体消滅」。
元々サイクル中強めではあったが、余計な効果がなくなってスッキリ。対《裁きのマーヤ》etcの性能としては上がっている。
・《光鷹丸》 3.5→4
効果発動タイミングに「自分ターン開始時」が追加。
自分ターン開始時のユニット効果なので、なんと相手の《人身御供》よりも速い。珍獣系にとっては《裁きのマーヤ》に近い天敵になった。《風紀委員マコ》や《火精フレイミー》を擁する【猿】ならまだしも【OC特化珍獣】ではもはや《人身御供》は当てられない。《創造神機ブラフマー》対策としても《ミイラくん》などを継続的に消滅できるので、かなりの強化。
・《光神・アマテラス》 2→3
OC効果に「自ライフ+2」が追加。
・・・は?
どうにかしてOCさせれば2点差が付く。どうするのかは定かではないが。まともに使うと《丹花のリンリン》か《原初神ガイア》で吹っ飛びそうなものだが、手札OCではこのユニットの能力を6割ほど消してしまう。za○in、助けてくれー!
・《現世のイザナギ》 1.5→3.5
7/7/7→8/8/8。
効果全変更、「相手ターン開始時に3CP以上の相手ユニットの行動権消費、自ターン開始時に行動権消費状態のユニットを1体消滅、OC時に《ジャッジメント》」
誰だよお前wwwwww
余りにも別物。なんか自分の行動権とか関係なくなってるし、効果対象のコストは下がってるし、すげえ強そうな自ターン開始時効果も追加された。《原初神ガイア》にLv1で耐える黄色ユニットは今まで《スペリオルドラゴン》と《プロメテウス》しかいなかったのだから8/8/8にも意味がある。更新来るまでこれも4pt、破格です。
青
・《ファンガスガール》 3→4
効果追加:「効果破壊時に青の珍獣を捨札から特殊召喚」。
特殊召喚対象に《ミイラくん》が入っているのは凶悪極まりない。生放送では言及されていなかったが《ダークテイマー》も珍獣。本来の効果はなくなっていないので強化幅としてはかなりのもの。間接的弱体化の続いていた《創造神機ブラフマー》に久々に朗報。
・《侵撃の魔手》 2→2.5
発動タイミングに「PA成功時」が追加。
《サイクロプス》などと組み合わせ易くなったということか。《チェックメイト》はランダムハンデスなので、まだ差別化はできている。
・《イエティ》 2→3
味方被破壊時:自身基本BP+1000→対象1体ターン終了時まで+3000。
コイツをひたすら育てるゲームも悪くなかったけどなあ。汎用性やBP破壊系の効果とのコンボを考えても修正後の方がカードとしては強力。
・《ヘイムダル》 1.5→2.5
2/3/4→5/6/7。
さすがにBPが低すぎた。「BP8000以上を破壊」というコンセプトは大幅に強化されているが、《ファントム》《キャプテン・キッド》との競合に勝てるかと言われるとまだ厳しい。
・《ファントム》 2→3
CP3→CP2。
嬉しいCP-1。赤進化元こそ必要だが即座に《原初神ガイア》につなげられる。唯一の気がかりとしては、《創造神機ブラフマー》のCIP効果対象として最弱であること。
・《卑弥呼》2.5→2.5
味方被破壊時に「敵味方全てにターン終了時までBP+2000」追加。
登場時からテキストが2倍ぐらいに増えているような気さえする。そういえば自身の被破壊時のボイス変わった?
本体の性能がドンドン上がっているのだが、それゆえに《光明神アポロン》が怖すぎる。
緑
・《グラスホッパーガール》 2→2
「サポーター:昆虫(+1000)」追加。
昆虫全体としてはそれほどBPに困っていないので、貫通持ちの自身が大きくなったのが主な恩恵。うーん、でも採用優先度は低いままだなあ。
・《フォースフラワー》 1.5→2
「自ターン開始時に機械3体以上で1ドロー」が追加。
《キラーヴィーナス》と同様の強化。3/4/5という脆すぎるボディは変わらないのでコイツを1ターン維持できるかどうかは相変わらず怪しい。
・《ホークアイ・ショット》 2→2.5
使用時1ドロー追加。
1CP軽い競合種《狂気の決闘場》が相変わらず強いので出番はなさそう。
・《ブッシュファイター》 2→2
《獅子王》効果追加。
コイツで誰かを殴り倒すには相当の我慢かBP操作スペルが必要でしょう・・・4pt時に進化土台として使われる仕事から脱却はできないのでは。
・《ライオンハートガール》 2→3
CIPでも強制防御付与が発動するように。
「使いやすい《義勇馬エニフ》」ぐらいになった。1CP軽いのはありがたい。
・《獣王の威光》 2→2.5
強制防御付与のコスト制限が撤廃。
大乱戦である。弱いところだけを貫通していく、という使い方ができなくなったのは面倒かもしれない。防御禁止・強制防御系全てに言えるが、《滅王アレキサンダー》で沈黙付与されたユニットには無力。
無色
・《女神の息吹》 1.5→4
CP1→0、発動タイミングが「いずれかのターン終了時」に。
まずCP0の時点でヤケクソ。ついでにどっちのターンでも使えるようになったのでハンデス系とトリロス系相手に柔軟な対応ができるし、《策略の装填》や《光明神アポロン》のような相手ターン中に手札の増えるカードとのコンボも再びできるようになった。今回の生放送で最も強烈な印象を残したカードに挙げる人もいるかも。ハンド0にすることに意義が出てきたので、《加速装置》でも使うか。
・《虚空への回帰》 1→1.5
「自ターン開始時にインターセプトドロー」が追加。
地味に《人身御供》より先に新効果が発動するので対処不可能になった。《アリアンロッド》他への対策としては《ホーリーカウンター》の方が優秀。
・《策略の装填》 4→3.5
効果変更:「相手がユニットを出した時に、同じ種族のユニットを2枚ドロー」
何も考えずにドローソースとして投入できなくなったので、【赤単トリガーロスト】などこれに頼っていたデッキには痛手。しかし爆発力そのものはむしろ調整前より上がっており、「神装填から《破壊少女シヴァ》2枚」や「魔導士装填から《白夜刀のカンナ》2枚」のような理不尽展開が見れるかもしれない。珍獣が入らないデッキはないはずなので、珍獣系でありながら手札消費がそれなりにある【猿】あたりで2ドローソースとして活用されそう。
・《強欲の代償》 2→3
「自ターン開始時に1ドロー」が追加。
イベントで自殺したい場合を除いて、2ライフが払えずにこのカードが腐るシーンというのは少なくない。かなり気軽に投入できるようになったのではないだろうか。普通に使う分には、《幻想のメロディー》あたりとコンボできるわけだし。
・《造反劇》2→2
「自ターン開始時に1ドロー」が追加。
これ、変に消費するよりも地雷として潜ませておいて【OC特化珍獣】あたりを引っ掛ける方が強いんじゃないですか。下方修正だと思うんですけど。
・《星の願い》1.5→2
攻撃禁止のコスト制限を削除。
使用条件こそあるものの軽い《スピード違反》というところか。どっちみち使わんなあ。
・《デストラクションスピア》 3→4
セルフハンデスが選択制に。
かなり使いやすくなった。《アイアンゴーレム》や《モロク》、《人柱のシズク》など捨札に置いておきたいカードは結構ある。もともと対《アリアンロッド》などにおいて優秀。《巫女の護り手》が弱体化された今、《丹花のリンリン》へのアンチとしても使えるかも。
・《巨龍の島》 2→2.5
CIPは全て亜竜サーチに。「亜龍戦闘時にターン終了時までBP+5000」が追加。
構築級亜竜って誰がいたっけなあ。《ラミア》と《アジ・ダハーカ》ぐらいか。《アジ・ダハーカ》のLv2→Lv3で使えれば相当かっこいい。でもこのバージョンは亜竜じゃなくて竜推しなんだよなあ。
・《巫女の護り手》 4→3.5
相手ターン中限定に。
【舞姫】の《原初神ガイア》や《破壊少女シヴァ》を絡めた理不尽な攻めは難しくなった。能動的に使うには青系にして《冥土の献上品》などが必要。
それでも「受け」としての性能は変わらず。《丹花のリンリン》もエラッタされておらず、アリアン派生を含めた【舞姫】の天下はまだ続く?
・《連合軍盟主・袁紹》 1.5→2
+3000→+5000。
同期の趙雲・太史慈はちょくちょく見るのにこのカード見たことないんですけど。上昇幅がヤケクソになったので、《原初神ガイア》で敵だけ吹っ飛ばすような芸当もできるかもしれない。
3. 新カードレビュー
赤ユニット
・《ファニーテイマー》 1.5
自身がほぼ確実に生き残れないことを考えると、火力インターセプトとしての評価になる。ただこれ軽減コストに使えること以外で《ブロウ・アップ》に勝ててないのではないでしょうか。《ブロウ・アップ》の採用枠すら現状あんまりないんですけど。《シャドウメイジ》が全盛期性能なら、かなり理不尽な展開ができたのにね。
・《レディバグガール》 3
この前のPRといい、《天帝インドラ》で全滅しないよう昆虫種族もCPが大きくなってきた。《グリーンアント》《蠅魔王ベルゼブブ》などコンボ対象には事欠かないが、スピードがウリの【昆虫】にしては少し悠長すぎやしないだろうか。
・《三叉・トリシューラ》 4
赤武身は4CP。え、これだけ?2CPは?青??
性能としては「超すごい《メリュジーヌ》」。CIPに加えて自ターン開始時でもトリガーロスト。《メリュジーヌ》よりも攻めに転じやすいタイミングで割ってくれる。
先行公開以降、【赤単トリガーロスト】で《火炎将軍スルト》の枠に入れるかどうかの議論が白熱している。トリガーロストの継続性と対珍獣・アリアン性能のトレードオフであり、今後のメタゲーム次第と言えそうだ。
・《謀略の女王ミリア》 3
《密偵》に写ってるお姉さま。なんと手札を《密偵》に変えてしまう。強制効果なのが若干面倒で、使わなくてもよさそうなシーンでも手札が減ってしまう。トリガー使用に対応する第二効果は完全に未知数。
・《クラウンクイーン》 3.5
謎の道化師推し。コイツ自身が攻撃できる展開が一番アツいので《おおきくなるよ!》でスピードムーブをつけてやりたい。防御禁止系フィニッシャーとしてもしかしたら《魔軍総帥アスタロト》と競合する可能性もあるが、膠着を打破する力としてはアスタロトが上か。
黄ユニット
・《ゴールドメイデン》 3
《クロウテング》に近いクロックアップ効果。自身のLv2からのスピードムーブだけでなく、《ロキ》《タナトス》とコンボできるのは魅力。Lv3まで到達した《ロキ》《タナトス》を第二効果でLv1に戻せれば・・・?
・《マンドレイク》 2
コイツでトリガーいっぱい引いて、ちゃんとその分のライフダメージを取り返せるのかが焦点だ。引きたいトリガーとしては《幻想のメロディー》あたりが候補か。
・《阿修羅百式・戒》 2.5
なかなか死なないBP7000が《スケアクロウ》内蔵。4ターン目、5CPから効果発動して軽減《神罰のネメシス》に繋ぐ生放送コンボは試合が終わりかねない。
実は数少ない《護星合体》対応ユニット。合体ロボットと言われても頷ける外見ではある。
・《白の姫》 2
普通にやってたら4CP5000は効果発動する前に即死しそうだ。本気で使うなら《ケルビム》あたりで加護は付与するなどして守ってやりたい。
・《銀翼のクリス》 3.5
「ものすごい《ジェスタークロー》」。相手手札を溢れさせる力は全カード中でもトップクラスで、《アンフェア・タックス》とのコンボが捗る。生放送でも見せたように相手を一瞬無防備にするので、【黄緑武身】ミラーなどではその1ターンでかなりの大打撃を与えられるかも。PIGの複製効果が各種リセットボタンに対応しないのは悲しいが、《風雲竜》や《龍将・政宗》などの卑怯な手でリセット後の盤面を作りたがる相手には刺さる。黄色4CPの枠争いの相手は《光明神アポロン》《エンジェルビルダー》ととんでもない強敵が揃うが、独自性はあるはず。
青ユニット
・《フロストジャイアント》 1.5
いくらなんでも面倒すぎる。《アクアランサー》《ゴーストフェンサー》に仲間が増えただけではないだろうか。
・《アンデッドビルダー》 3.5
ついにビルダーシリーズが4色揃った。
純正【巨人】で第1効果までこぎつけられるならその試合はもう勝てるだろうし、むしろ《始世姫ジョカ》でのリバーサルを心配しなければならないだろう。CIPで以後永続、というわけでもないので忘れていい。ミラー、あるいは対【黄緑武身】【緑単アグロ】あたりでは使うかもしれないが。
むしろ本命は第二効果の余りにも簡単な投げ沈黙。隣に《エンジェルビルダー》でも立ててれば、《滅王アレキサンダー》系デッキでも無い限りそうそう攻撃できやしない。
・《妖刀・村正》 3.5
赤武身が4だから青武身は奇数かと思ってたら2ってなんやねん!!しかもこれしかいないんかい!【青緑武身】最強で爆盛りあるなって思ってたのに・・・
効果は"敵最高BPへの"沈黙付与。思いのほか《エンジェルビルダー》相手に立ち往生することの多い青系統ではありがたい。他にも《光明神アポロン》の消滅回収潰しぐらいはしてくれそうだ。《創造神機ブラフマー》から出てきて次のターンには《雷鎚・ミョルニル》か《金剛・ヴァジュラ》に変わるというルートもあり、活用法はなかなか多そう。
当然だが、《叢雲・クサナギ》の効果対象でもある。「お前を護る剣になる!」って言いながら男のコイツ出てくるの、ダメでしょ。
・《人柱のシズク》 2.5
《人身御供》ちゃん。効果の方も《人身御供》を再現した、世界観重視のカード。
普通に手札から出すと即消滅する。《モロク》と違って条件がついているわけではなく、場に出すには特殊召喚しかない。《ペルセポネー》《ネクロポリス》なども使えるには使えるが、やはりここでも実用性の観点から《創造神機ブラフマー》頼みとなる。
場にさえ出れば破壊された瞬間に1体を消滅で道連れにするのでそれなりに強力。生放送でもあったが《ペイン・シャドウ》でも噛ませればブラフマーから即消滅効果を起動できる。ブラフマー系シナジーの宿命として、《天帝インドラ》での広範囲消滅が天敵。
・《闇天使ネフィリア》 4.5
このバージョンで数少ない、純粋なパワーカード。
CIPでの2アドの時点でもう「あ、コイツは強い」と実感できる。前任者にも《蠅魔王ベルゼブブ》《エリートシーフ》とハズレがない。しかもこのあたりと違ってBPがしっかりあるので、単純な殴り合いもできる。
OCでのトリガーロストなくても十二分に強いんじゃないですかね。多分、3回出したいユニットだし。
緑ユニット
・《イナバハンター》 2.5
セレクトハック2号。というか、それしか能力がない。
《勇王機神バトルカイザー》は豊富な除去耐性で《丹花のリンリン》や《聖槍・ロンギヌス》などいろいろなモノから星を護ってきたが、コイツはあっさり即死しそうだ。一応《魔軍総帥アスタロト》、《蒼炎の魔術師ヒトミ》、あとカウンタークロックあたりは吸い込めるか。《大魔導士リーナ》される分には軽いのでバトルカイザーより上かも。基本的に1タゲ吸い込んで終わりなので、コイツ以外の展開力が重要?
・《オオヤマツミ》 2
山魂(やまだましい)。
うっかり「二天流」すると痛いのでマストブロックのシーンは多そう。そうなるとOC効果とも噛み合っている。しかし巨人種族で見ると《純情ヴァルゴ》が強敵すぎる。《ゴッドフィスト》《ローグソルジャー》と比べると1歩抜けているのは間違いないのだが・・・
・《風雲龍》 4
《仮面龍(マスクド・ドラゴン)》って言ったやつ、1歩前に出なさい。
効果対象に自身を含むので3回まではループ可能。そうでなくとも《サラマンダー》とかいうクッソでかいのが急に出てくる可能性がある。破壊タイミングや方法も指定されておらず優秀。この手の「リクルーター」が今後増えるのだろうか。
・《ヴィヴィアン》 3
英雄サーチャー。《奮迅のレオ》が0CPで湧いてくるのは目からウロコの落ちるシーンであった。いかんせん3CP5000サーチャーを出している猶予がなさそうなのが難点。あの《カイム》ですらお通夜な環境で、コイツ出せます?
・《パンドラ》 3
相当回りくどい。適当に場を荒らして、最終的に《豊穣の風車》になるのは悪くなさそうなのだが、これも悠長すぎやしないだろうか。
効果をガン見した結果一番相性が良さそうだったのが《ヤマタノオロチ》だったので、きっとロクでもない使われ方しかしないだろう。
トリガー
・《一揆》 2
《勇猛なる決起》と比較して発動条件がBPからコストになったので、ポイントさえつけば【青緑滅王】あたりにこっそり入ってそう。この手の特殊なマナカーブのデッキで無い限りは《勇猛なる決起》の方が使いやすいし、珍獣系統を+2000しても戦闘に勝てない。
・《時の門番》 3
結局のところ《時の圧縮》が使われ続けているのはその軽さから来る部分が大きいのではないだろうか。効果値こそ低いが、手札が減らずに0CPで使えるコレにも未来はありそうな気がする。1枚使えれば十二分に《明天凶殺》を間に合わせることができる《時の圧縮》の方が、デッキ枠を圧迫しないのかもしれないが。
・《幻想のメロディー》 3.5
「劣勢時に強い」、というトップオタクが好きそうなカード。
ライフに関してはある程度自演できる部分もあるし、「ユニットを出した時」という最も使いやすい発動タイミングなので複数枚の同時発動も夢じゃない。ライフダメージはジョーカーゲージとも連動するので、《ワンダフルハンド》と同時なんてことになると"起死回生の大チャンス"も見えてくる。
・《いつか私も》 2
今Verの《センターポジション》シリーズ。
青の「BP8000以上破壊」や《魔軍総帥アスタロト》あたりと絡めないとデッキの枠を割くほどの価値を見いだせないのではなかろうか。一応《宝玉獣カーバンくん》を超強化するのには使えなくもない。
・《清めの衣》 2
《人柱のシズク》はストーリー化するのだろうか。
加護持ちなど、排除の難しいカードを不滅化すれば1ターン凌げそう。特殊なワンショットデッキで使う?・・・《魔将・信玄》でいいよなあ。
・《文明崩壊》 2.5
強制的に双方のデッキを1周させるカード。墓地、消滅利用を否定するカードである。珍獣系のカウンティングを崩す効果もあるにはあるが、メインはこちらだろう。
Ver1.4_EX2で《光明神アポロン》と《どきどきテイスティング》が登場して以降、消滅領域は捨札よりもずっと自由な場所になってしまった。《ダークプリースト》と《ヴァイパー》の性能差には愕然とする。一応捨て札利用側にも《創造神機ブラフマー》という大問題児がいるのだが、消滅利用に比べると下火なのが現環境だ。
とにかく、これを使えば一度双方の捨札と消滅領域を一掃できる。その後《光明神アポロン》を破壊すれば回収はできないし、捨札がないので《どきどきテイスティング》は使えない。【舞姫】や【黄単】系など、撃たれて面倒なデッキは少なくない。
武身や《風雲龍》のリロード、および双方の手札を増やすので《アンフェア・タックス》など、自分はコレを有効利用できるデッキ構成にしておきたい。SRにしてはカードパワーは低めだが、なんらかの悪用はできそう。
・《紅蓮の命》 3
0CP《ダークマター》。ただしライフコスト1。
【赤単トリガーロスト】に加えて特殊なワンショット系デッキにも採用の余地があるだろうか。得点力の高いコンボデッキなら多少のライフビハインドも《幻想のメロディー》etcから大逆転出来うるので、相手の《世界創生》だの《デストラクションスピア》だのを0CPでまとめて吹っ飛ばせるのは魅力。
・《古びた日記帳》 2
弱いことは一切書いてないのに《光明神アポロン》とかいう異次元カードのせいで強く見えない不憫なカード。まだ《大天使の息吹》の方が独自性があってマシなのでは。
・《兵糧攻め》2
《迷子》と相互互換・・・ではなかろうか。対珍獣系ではこちらが優勢だが、他のデッキでは一番強いカードを手札に残されてしまう。「最強の手札2枚」を作り出す《女神の息吹》を潰せる・・・と思いきや、ハンデス系デッキ相手の息吹の発動は相手ターン終了時なので、撃てるタイミングはおそらく来ない。
・《魔女の口づけ》 2.5
発動タイミングの変わった《ネクロポリス》。緑だし、発動タイミング的にオラついたデッキにしたいので《モロク》とかぶっぱなして遊ぼう。
エラッタ40枚+新カード30枚まとめて期待度ランキングは
1.《闇天使ネフィリア》
2.《女神の息吹》
3.《デストラクションスピア》
4.《ファンガスガール》
5.《風雲龍》
ですかね。
2/25、奇跡的に全休です。これを書き終えたのは午前3時ですが、開店凸決めます。