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COJ山梨支部

移転準備中。

【初心者向け】「蒼雷の魔導館」とその未来

 

 ・・・DOB更新のブログはJやってないから書けねえって言ってんだろ!!!

 

 9/1から販売開始の固定カードパック「蒼雷の魔導館」の話。懐かしいデッキなので、ちょっと口を出そうかと思う。SS以下向け。

 

 

1.【魔道士】というデッキ

 

 しっかし、このタイミングで【魔道士】である。1.4稼働時の初心者支援パックが《サン・エレファント》や《獅子王》をフィーチャーした【獣】で、それ以外の固定カードパックでデッキの体を為しているものと言えば【珍獣】だったり【昆虫】だったり【侍】だったり悉く赤緑系ビートダウン。そういや【アマテラス・アフロディーテ】が大昔にあったな。《ダークマター》や《無限の魔法石》の時はデッキというよりかはパーツ売りって感じだった。

 そう言った既存の「ストラクチャーデッキ」に軒並み有利をつけられるのが今回の【魔道士】。びっくりするほど基本骨格がしっかりしてて、これをベースにしたデッキでSS2ぐらいまでは問題なく駆け上がれると思う。

 

 【魔道士】は大きく2つに大別できる。《魔導の書》特化型と、《大魔道士リーナ》特化型だ。

 

 《魔導の書》特化型は本当に「《魔導の書》2連打」しか考えてないタイプのコンボデッキ。勝ち筋をそれ(と《ジャッジメント》)に依存するのでそれを補助するために《最期の門》とか入るタイプ。初代アルカナキングが第二回アルカナカップに持ち込んだことで勇名だけど、デッキとして成熟したのはそれの少し後。大昔のカードゲーマーを持ってるならキングの解説が載ってると思う。《ロキ》が少なくて、《新品の鎧》が見えたらこっち。《大魔道士リーナ》型よりも、勝つまでの速度が速い。そもそも「重い」とか言って《大魔道士リーナ》を採用しないタイプである。

 

 《大魔道士リーナ》特化型は魔道士ユニットに加えて少量の不死ユニットを採用するコンボ寄りのコントロールデッキ。これ著作権主張していいかな?多分1.3解禁前日に僕がTwitterに上げたセオリークラフト(カード発売前に判明している情報だけでデッキ組むこと)が初出だと思うんだけど。当然、《大魔道士リーナ》を看板とする今回のカードパックからは自然とこっちのデッキになる。《バンシー》、《ロキ》、それに《冥王ハデス》が入るので、秩序の盾対策などを含めて緑系相手に強い。《安穏のアリエス》の運用しやすさを考えても、今はこっちがまだマシ優勢だと思う。

 

 【赤ヒトミ・デーメーテール】のように魔道士ユニットが重要な地位を占めるデッキには《魔導の書》だけ出張させてハイブリット化することが可能。各色の2~3コストに優秀なユニットが多いので、意外と多くのデッキに混ぜることができる。

 

 

2.「蒼雷の魔導館」の簡単な使い方と改造案(S以下向け)

 

 とにかく、青系あるいは黄色系の「半構築済デッキ」としては極めて優秀なので、青や黄色を使いたい初心者の方は手放しで買っていいカードパックだと思う。「俺はCOJに1円も使わねえ」みたいな鋼の意思がある人は別だけど、そんな人はまずこの記事を読まないだろうし。

 

 簡単なカード解説。

 

・《大魔道士リーナ》

 

 今回の目玉商品。

相手の一番強いユニットが死んで、なんかオマケのついたBP6000が着地。「凄いの」というだけのことはあるってことだ。後述の《魔導の書》で対処できない超高BPユニットや秩序の盾も一発処理。

《大魔道士リーナ》がどうしても3枚欲しいなら、「蒼雷の魔導館」を3個買うのも悪くない。何がヤバイって《大魔道士リーナ》はOC効果持ちなんだよ。デッキに3枚あったほうがいいのは間違いない。4500円はさすがに高いけど。

 

「綺麗なお姉さん」が欲しい人は1.3回してくれよな!《大魔道士リーナ》を愛してやまない僕は当然「綺麗なお姉さん」3枚持ちだけどね!

 

 

・《白夜刀のカンナ》

 

 Ver1.2_EXでの登場以降常に先攻初動の代名詞として君臨するパワーカード。修正しろと騒がれた時期もあるがアイドル化してしまって弄るに弄れなくなった感がある。

 今回のパックでは《雷鳴のエメルダ》のカウンター・クロック、《蒼炎の魔術師ヒトミ》のブレイク・クロック、《魔道士の館》の2ドローとOCさせる手段が豊富。《魔導の書》で火力ダメージを与えると敵のBPが下がるのでLv2での攻撃補助になるのは重要。

 

 

・《魔道士の館》

 

 「破壊された時」という比較的容易な条件で2ドローできる。《白夜刀のカンナ》《大魔道士リーナ》などOC効果持ちがいるのも重要。

 

 

・《アフロディーテ

 

 確かに魔道士ユニットだけど、《雷鳴のエメルダ》や《蒼炎の魔道士》周りのコンボを潰しかねないので抜いてしまおう。代わりのユニットはいくらでもいるし、加護が欲しい相手は《アリアンロッド》《暴虐王バアル》ぐらい。後述するがこのデッキの弱点はもっと別で、もっと普遍的なものである。

 

 

・《雷鳴のエメルダ》

 

 カウンター・クロックは「カードゲームしてる感」を追及するにはうってつけ。《白夜刀のカンナ》《ロキ》《マッドシスター》とコンボ対象も多い。手が余ったら自身をLv2にしておくとBPが6000になって火力に強くなる。

 

 

・《マッドシスター》

 

 《魔導の書》を最大威力で撃つためには1CP魔道士は重要なので手札に抱えておきたい。一応場に出した後もそれなりの抑止力にはなる。

 

 

・《ロキ》

 

 BP8000のくせに《魔導の書》をサーチしてくるとんでもないパワーカード。OC効果もかなり強力で《バンシー》で集めるか《雷鳴のエメルダ》《蒼炎の魔術師ヒトミ》でハメるかはケースバイケース。《大魔道士リーナ》に射出される仕事まである。

 

 

・《バンシー》

 

 その《ロキ》をサーチしてくる。軽量かつ後続を呼ぶので《大魔道士リーナ》の弾として最適。

 

 

・《蒼炎の魔術師ヒトミ》

 

 COJ史上最も頭を使うカード。《白夜刀のカンナ》《ロキ》《大魔道士リーナ》のOC、《マッドシスター》での防御に加えて自身の効果でレベル3ユニットを破壊できることも忘れてはならない。

 

 

・《安穏のアリエス》

 

 1.4期待の新戦力。《魔導の書》の効かない秩序の盾、放置すると致命的な《アリアンロッド》《暴虐王バアル》《裁きのマーヤ》をざっくり処理。3CP・BP6000とスペックも十分で、このパックのままの状態だと後攻初手まで担うのだが、豊富な効果を活かすためにも別のマリガン基準カードを準備したい。

 

 

・《封札の死壊石》

 

 OC潰しとしてはなかなかの確実性。このままでは通常効果が《マッドシスター》《大魔道士リーナ》ぐらいとしかコンボにならないので、本領を発揮させるには《冥王ハデス》が欲しい。墓地回収効果は自分のOCユニット作成の補助になるかも。

 

 

・《魔導の書》

 

 RPで販売しているのでパックを買ったら一緒に買っておこう。魔道士を4体並べて2枚一気に使えば全体8000。秩序の盾以外ではまず生き残れない。《大魔道士リーナ》の効かない加護ユニットや《神域のジャンヌ》も流せるので、除去手段として相互にフォローしあう関係にある。《バンシー》と《ロキ》は不死なので注意。

 

 

 このままだとデッキが33枚(《大魔道士リーナ》を3枚にしても35枚)で、さらに《アフロディーテ》を抜きたいので何枚か増やしたい。何はともあれ0円で手に入るこの2種は必須級。

 

・《カイム》

 

 汎用パーツですが種族が魔道士。《魔道士の館》を引いてきて即セット、返しのターンで2ドロー、なんて動きができるようになります。後攻初手での安定感もかなりのもの。青黄スターターとランクアップボーナスで3枚あるはずなので迷わず投入。

 

 

・《冥王ハデス》

 

 《バンシー》からサーチでき、《雷鳴のエメルダ》《蒼炎の魔術師ヒトミ》に新たな可能性を与えてくれる闇に落とすマン。《封札の死壊石》も含めて別の大量除去ルートが生まれるので攻め手が多彩になる。SRだけどランクアップボーナスで1枚は確保できた気がする。ってかその辺のJランカー捕まえて「魔道士パック買ったからハデスくれ」って言えばタダでくれるでしょ。2枚ぐらいは入れたい。

 

 

 他にも入手が容易な1.0カードおよび1.1以降の低レアリティカードで投入したいのはこのあたり。

 

・《聖夜のメリィ》

 

 3CP6000の肉体担当。条件を満たせば火力攻撃を始めるので《魔導の書》の補助にもなる。《カイム》と同じく《安穏のアリエス》に代わる後攻初手基準であり、また軽減してアリエスを出せるようになる。

 

 

・《裁断のライブラ》

 

 《聖夜のメリィ》などで赤を増やすなら選択肢。《魔導の書》から追撃で3000×2を飛ばそう。青効果も強力で魔道士を釣り上げれば次の《魔導の書》の準備ができる。

 

 

・《見習い魔道士リーナ》

 

 《マッドシスター》だけでは1CPが足りないと感じたら。OCの爆発力は全ユニットでも上位に入るので、《マッドシスター》よりも手札に抱えたい性質が強い。2種合わせて4~5枚に調整したい場合、削るのは《マッドシスター》。

 

 

・《ヘカテー

 

 最近BPが上がって5/6/7になった。レベル絡みの戦略に自由度を与えてくれる。即効性も抑制力もなく、《雷鳴のエメルダ》《蒼炎の魔術師ヒトミ》に劣るのでスタメン落ち。

 

 

・《グレイスウルフィン》《エンジェルビルダー》

 

 加護持ち。《アリアンロッド》《暴虐王バアル》相手の用心棒として。

 

 

・《ジャッジメント》

 

毎度おなじみ最終兵器。それなりに黄色が濃いので使用条件のついた今でも使えるはず。

 

 

・《アムネシア》

 

 使いやすい投げ沈黙。こちらも仮想敵は《アリアンロッド》《暴虐王バアル》。

 

 

・《英雄の剣》《勇猛なる決起》

 

 無色BP強化系。一見《魔道士の館》と見分けがつかず、Lv2の《白夜刀のカンナ》や《ロキ》を戦闘勝利させることができれば大きな有利が取れるので1~2枚か混ぜるのはアリだと思う。《英雄の剣》と《勇猛なる決起》の選択は好みのレベル。カード性能よりも《カイム》から来るか《ロキ》から来るかの違いが大きく、《無限の魔法石》を取らないのであれば《勇猛なる決起》にしておけばいい気がする。

 

 

・《無限の魔法石》

 

 低予算とは言い難いが前回のカードパックを買っているのなら。「状況に応じて必要なカード・除去手段が変わる」タイプのデッキなので魔法石はデタラメに強い。OCユニット作り、盤面に合わせて《大魔道士リーナ》《冥王ハデス》《魔導の書》を適時選択などなど。赤と黄色の進化ユニットは軒並みキツいので一緒に入っていたであろう《人の業》も投入視野だが・・・?

 

 

・《夢破れし者》

 

 進化カード対策ならこれがベストな気がする。《魔導の書》にアクセスできる可能性が高いのがいい。明確な意図があるなら《人の業》や《繁栄の対価》でもいい。

 

 

※【赤ヒトミ・デーメーテール】派生

 

 《炎の魔道士ヒトミ》・《クシナダヒメ》が魔道士なのを利用して《デーメーテール》デッキとハイブリットするタイプ。《白夜刀のカンナ》がとんでもないことになる。青が抜けやすいのが難点。4色?《フラワーアレンジメント》?

 

 

※【蒼炎ヒトミ・プロメテウス】派生

 

 《プロメテウス》《ダークテイマー》を突っ込んで「俺の槍で刺されて逝きな」を狙う。自ターンでの《魔道士の館》2ドローなど面白そうなポイントはあるけど普通に魔道士シナジー切って不死シナジーに特化した方が強い。

 

 

 以下はカード資産に自信ニキ向け。【魔道士】で遊びたいSS以上対象。

 

・《ゴールドクラウン》

 

忘れがちだが魔道士。《魔導の書》で小型を吹っ飛ばしながらのアディオスは大体ジャッジメント。トータルコストが軽いので中盤でのぶっぱも可能で、Lv2《白夜刀のカンナ》とも絡みやすい。

 

 

・《ダークプリースト》+《選ばれし者》

 

 8月のSデッキ旋風の立役者だが、《ダークプリースト》は魔道士観点で見ると黄色3CP6000で肉体面でも優秀。しかしそのポテンシャルを引き出すにはやはり《選ばれし者》が欲しい。8月に暴れすぎて双方0ptだが、来季以降なら。

 

 

・《アルシエル》(+《ダークテイマー》)

 

 不滅なんか付けません。2枚回収と《魔道士の館》2ドローでOCユニットを作りまくる。《ダークテイマー》で魔道士を破壊した場合、CIP判定の前に「魔道士が破壊された」ことをトリガーとして《魔道士の館》が2ドローで発動する。これを悪用すると・・・?

 

 

・《破壊少女シヴァ》

 

 結局お前かよ!全体火力なので《魔導の書》の枚数が増えている状態と言えるし、CIPダメージで味方魔道士を吹っ飛ばせば《魔道士の館》で2ドローなのだ。使用率7位、「虹色ユニット」は伊達じゃない。むしろ《魔導の書》を抜いた「《破壊少女シヴァ》型」ができる可能性も?

 

 

 

3.【魔道士】の限界と未来(J4以上、およびそれを目指す人向け)

 

 【魔道士】というデッキの構築難易度はほとんど《大魔道士リーナ》と《魔導の書》が原因だったので、今回のキャンペーンを利用すればほぼフルパワーの【魔道士】が安価で組める。高価SRが飛び交うようになるまではかなり勝てると思うが、どこかで絶対行き詰ると思う。SS2あたりからその兆候が見え始めて、J3ぐらいになったら5割キープはできなくなるはずなのだ。

 【魔道士】というデッキは「膠着状態の打破」を得意とする。《最期の門》などで無理やり膠着させるのが《魔導の書》特化型で、BPが高い相手や秩序の盾にも青除去で対応できるのが《大魔道士リーナ》型という認識でいい。

 だが、このCOJというゲームは一定のラインを超えるとユニットを並べあう膠着状態はまず起こらなくなる。ユニットの除去効果が強すぎるためだ。【魔道士】、というか《魔導の書》はこちらが魔道士ユニットを大量にコントロールしていることが前提の強さなので、まずその前提が成立しなくなる。

 

 僕は1.3が出て以降かなりの期間を【魔道士】とともに過ごしたが、《暴虐王バアル》の登場でどうしようもなくなり使用を諦めた。その後《アリアンロッド》Sデッキブームが来たし、《カイム》下方修正で《蠅魔王ベルゼブブ》がどうしようもなくなったので、「J帯では使う価値のないデッキ」として判断した。1.4までは。

 

 1.4で《安穏のアリエス》と《ダークプリースト》を得て復権するかと思いきや、もっと致命的なカードが追加されたのでやはり《魔導の書》に未来はなかった。《破壊少女シヴァ》と《天帝インドラ》である。

 《破壊少女シヴァ》を使う分にはまだいい。相手も使うのだ。《魔道士の館》で手札は回復できるかもしれないが、BPが高くない魔道士ユニットを多く維持することはほぼできない。もっと悲惨なのは《天帝インドラ》で、1~2CPの非サーチャーユニットを多く使うために回避不可能になっている。《三日天下》や《セイクリッドフィールド》、《最期の門》でBPを上げてもなおどうしようもない。そして今も《アリアンロッド》は大流行だ。ついでに言うと頑張って更地にしても《創造神機ブラフマー》が余裕で5体出してくる。

 

 《破壊少女シヴァ》・《蠅魔王ベルゼブブ》・《天帝インドラ》・《大天使ガブリエル》・・・ここ最近の赤と黄色のSRは全部キツい。1ptに落ちたとはいえ《暴虐王バアル》もまだ多い。僕個人の意見としては、J2以上の環境で《魔導の書》を投入するのは自殺行為に近いとまで考えている。今回の目玉である《大魔道士リーナ》が1pt落ちしているのが何よりの証拠だ。

 

 今後も【魔道士】にこだわるなら、《魔道士の館》2ドローを活かすしかないと思う。《破壊少女シヴァ》+《アルシエル》のOC連打型だ。出国前にイベントとかで使ってたけど、Ver1.3_EX2当時は《アルシエル》の自壊手段に《狂神アレス》を使っていた。ここが《破壊少女シヴァ》になるからコスト面でもかなり楽だと思う。《安穏のアリエス》とかもあるし。

 

 初心者視点に立ちかえると、このカードパックはパーツ取りとしても極めて優秀である事実を忘れてはならない。《白夜刀のカンナ》《魔道士の館》《バンシー》《ロキ》《封札の死壊石》は一生使える。《ロキ》なんかはよく強請られたものだ。これらのパーツが流用できるコンボ寄りコントロールデッキとして、同色の【青黄イザナミ】はまだ現役。それぞれの採用パーツも極めて近く、「魔道士ユニット多数→《魔導の書》連打」と「軽量ユニット→《絶妙な挑発》連打→《幽世のイザナミ》」という挙動の近さもあり、比較的スムーズに移行できるのではなかろうか。【青黄イザナミ】が現役を貼っている理由は、コンボスタートに際して盤面に特定のユニットを維持する必要がないためである。

 

 

 

とまあVer1.4版【魔道士】のススメでした。目の前に筐体があったら使うか?と言われたら使わないデッキなんだけど、いい機会なので青・黄色系を使いたい人はパック買ってみてはどうでしょう。