COJ阪神支部

旧「COJ山梨支部」。なお、中の人は巨カスの模様。

生放送前にちょっとだけ新DOBシステムの話

・DOBのシステム更新

 

http://coj.sega.jp/information/index.html#news160314_2

 

 3/14にアナウンスがあったもの。流れに乗り遅れた感は否めないけど、ちょっとこれについて考察してみます。

 

 ざっくり言うと「旧システムの1pt帯と2pt帯が爆発的に広がった」感じのような気はするけど、一応今後のいろいろな立ち回りとか、構築理論に影響しそうなので。

 

 

・新査定のC/Dデッキラインについて

 

 新しいシステム、ポイントのつかないカード30枚しかないんです。試しに、3/3~のランキングを用いて、「新0ptデッキ」を組んでみましょう。

 

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 《雷鎚・ミョルニル》は《天帝インドラ》でもいいと思います。

 

 【赤黄ミッドレンジ】っぽく綺麗にまとまってるように見えて、いろいろ足りないんですよ。《天龍のレイア》とか欲しいし、あわよくば《三叉・トリシューラ》入れて武身寄りにもしたい。《ライブオンステージ》みたいなCP加速もあった方がいい・・・この辺のカード、全部新査定で1ptなんですね。

 だいたい現環境で《白夜刀のカンナ》なんてカードが【赤黄】系統に入るわけないんですよ。《ジャンプー》《蠅魔王ベルゼブブ》も怪しい。トリガー・インターセプトの悲惨さも含めて、相当無理をして作ったデッキなんです。

 

 何が言いたいかって、「普通にデッキ組んだら勝手に10pt近くはつくからCデッキにはなる」ってことです。今の【舞姫】みたいなCまで上げるのも一苦労、みたいな事態は確実に減るでしょう。

 

 

・新査定のB/Cデッキラインについて

 

 これについて話す前に、旧システムでのBデッキ作製における最適解について話をしなければならないでしょう。

 

 たいていのBデッキはこういうメソッドを使っています。もっともわかりやすいのは【舞姫アリアン】でしょう。

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 僕が今季たまに使っていたものです。テンプレからはかけ離れていて、また3/17現在のトレンドにも追いつけていないですが、説明するのに楽なのでこれを使います。(実際は《デビルウィンナー》《光明神アポロン》、それに《エンシェントドラゴン》あたりの枚数は可変するもので、また《微笑の占い師》や《デストラクションスピア》などが投入されることがあります。《武器破壊》や《蜀漢の英雄、趙雲》なんかのBP強化はそれほど数は多くありません。)

 

 3/3~3/17シーズンの【舞姫アリアン】において《風雲龍》がAP効率に爆発的な貢献をしていたのは間違いないでしょう。《エンシェントドラゴン》まで含めて盤面の作り方そのものに影響を与えていたのでやや特殊なケースではありますが、この《風雲龍》のような「デッキの基本ムーブを阻害しない4ptユニットを3枚投入し、残り8ptをどうにかする」というのはBデッキを作る際の基本中の基本となっていました。《アリアンロッド》系のデッキにおいては《狂犬の採掘》《突撃の合図》で4pt取れるので、残り4ptをどうにかすればよかったのです。

 3/3~3/17シーズンの別のデッキで言えば【緑単アグロ】の《ポクポくん》、【青緑滅王】や【赤青魔手ハンデス】の《ドラグーンレイア》など、似たような役割を果たす4ptユニットは少なくありません。むしろこの「デッキの基本ムーブを阻害しない4ptユニットを探すこと」はDOB更新の際にトップエージェントが重視している内容であり、また当ブログの存在意義の1つでもあるでしょう。

 

 しかし、これは更新後すぐにトップエージェントによって"最適化"され、「新シーズン仕様の【舞姫アリアン】」なんてものができるまでに更新から2時間もかかりません。抜いてはいけない基本パーツだけ理解していれば、オリジナルを作った人でなくともポイント調整だけなら可能だったのが旧システムでした。

 

 ここからは新システムの話に戻ります。

 

 「やけに強そうな6ptユニット」がいても、それを3枚突っ込んだだけでは18ptにしかならず、残りの22ptというのはCデッキ構築の際に話した「自然にポイントが付くレベル」というのを大きく逸脱しています。151~550位の新4ptカードの活用がBデッキ以上を組む際に非常に重要になるのは想像に難くありません。

 

 そして、「150位の1pt/4ptボーダー」は新システムで最も重要な閾値となるでしょう。【舞姫アリアン】を例に出すと、3/17時点で予想できる新システムでのポイントは以下のようになります。《風雲龍》はあえて省いています。

 

《丹花のリンリン》:0~1pt

《アメノウズメ》《アリアンロッド》《追い風》:1pt

《狂犬の採掘》:1~4pt

《エンシェントドラゴン》《突撃の合図》:4pt

 

 通常2枚採用される《狂犬の採掘》(前季154位)がどちらに入るかで6ptの差があります。これが3枚入るユニットならなおさらでしょう。《エンシェントドラゴン》0枚、《突撃の合図》1枚として計算すると、【舞姫アリアン】の基本パーツでは15~21ptの差になります。《エンシェントドラゴン》を3枚にしても27~33ptです。面白いのは、《狂犬の採掘》も《エンシェントドラゴン》も【アリアンロッド】系統のデッキにしか入らないカードだということです。

 

 要するに何が起こるかというと

だと思います。ここ3シーズンでの【青緑滅王】のポイント変動はまさに「アーキタイプそのものへのボーナス」の典型例でしたが、それが全デッキで起こるようになります。

 また、「151位以降の中堅カードを上手く使っていく必要がある」ということは、1から全く新しいデッキを作れる人に少し有利なシステムではないかとも思います。【赤青魔手ハンデス】は3/3~3/17シーズンの大ヒット作ですが、これも《侵撃の魔手》にスポットライトを当てた結果であり、製作者をQ1昇格へと導いています。

 

 Aデッキもこういった考えの延長線上に来ることになるでしょう。

 ただ、Sデッキだけは明らかに厳しくなっているので避けた方が無難です。

 

 

 

http://coj.sega.jp/information/index.html#news160310_1

 

 今日は生放送の日ですが、とりあえず軽いジャブ程度の記事でした。

 今晩の生放送後と、明日の更新&新システム導入の時に(僕の体力があれば)またお会いしましょう。