COJ阪神支部

旧「COJ山梨支部」。なお、中の人は巨カスの模様。

「ナイトメアシープ」

まずナイトメアシープが何がなんだかわからない人は開発者コラムに飛んで、どうぞ。

http://coj.sega.jp/column/

 

まあ、1コストの珍獣でBP3000である。割と使えそうなメリット効果持ち。

しかも赤じゃねえか・・・と思ったら各色にサイクルで追加されるようだ。

 

COJ最強クラスのドロートリガーの1つである「学びの庭」を軸とした

赤軸【珍獣】デッキ、通称【猿】がさらに強化されるのではとの悲鳴が上がる中、

今回はコイツによって【猿】がどう変化するのかを突き詰めていこう。

ちなみに筆者は【珍獣】の専門家ではないということは事前に述べておく。

 

・ブラッドハウンドvsナイトメアシープ

~できることなら出したくないバクダルマン さっさと撃ちたい学びの庭~

 

【珍獣】の赤進化前ユニットと言えばデビルウィンナー・バクダルマン・クマゴロウだ。これにブラッドハウンドを加えた4種12枚体制が現行のテンプレと言える。

見ればわかるがブラッドハウンドは珍獣ではない。獣だ。

細部調整のために11枚にしたい場合はクマゴロウ1枚抜きが多い。ブラッドハウンドではなくチアデビルやソードファイターを用いる場合は、こちらが1枚抜けるだろう。

 

珍獣の強さの根源はタコハッパブロナと学びの庭による圧倒的な回転率とアドバンテージ。

「2Tに学びの庭第二効果で2ドロー」はVer1.1以降のCOJでは見ない日はないレベルの光景になっている。

しかし【珍獣】を回したことがあるならばわかるはずだが、「バクダルマンを出せば庭で2ドローできるんだけどダルマを出したくない」というのは日常茶飯事である。

これを回避するために世の中の【珍獣】使いは死に物狂いでブロックナイトスタートできる手札までマリガンしていると言ってもいい。

 

何を今更、と思うかもしれないがバクダルマンは「Lv3まで手札に抱えたいカード」だ。ブラッドハウンドもその性質が強い。

実は【珍獣】が学びの庭第二効果達成のために早期に場に出せるユニットはブロナハッパタコクマの4種類だけだ。このうち3種はマーヤで憤死する。

ここでブラッドハウンドを抜いてナイトメアシープを投入すると、学びの庭第二効果の安定性、ひいてはデッキ全体の安定性が向上するだろう。

デッキ内のクマゴロウが3枚増えることとほぼ同義であるからだ。

代わりに失うものは、OCブラッドハウンドという爆発力だ。

「爆発しないで何が【猿】だ」という読者は、次の項目に進んでいただきたい。

 

・クマゴロウvsナイトメアシープ ~対青か対黄か~

 

ナイトメアシープは公開当初から効果の近いクマゴロウが比較対象にあった。

両者の能力を比較すると

 

クマゴロウ

・ターン終了時まで+1000

・赤以外にも使える

ナイトメアシープ

クロックアップさせる(≒永続的な+1000)

・赤にしか使えない

 

まず最初の比較については、対黄/赤ではナイトメアシープ、対青ではクマゴロウに分がある。

本体を4000にして殴るとしよう。クマゴロウだとターン終了時に3000に戻るが、ナイトメアシープなら4000のままだ。

1.2ではわからないが、現在主流である3000の全体火力(ブレドラ・ベリアル・ラグエル)に耐えるようになってしまう。マーヤは出てくるな、話がややこしくなる。

しかしレベルが上がったのをいいことにハデスにまとめて消される心配もしなければならないので、クマゴロウが一般的に劣っているかの指標にはなっていない。

 

次に2つ目の比較だ。これは現行の赤軸タッチ緑黄の【珍獣】デッキではほぼ考えなくていい事柄だ。

1000上げたところでブロナハッパアリエが戦闘で勝つかというとそうでもない。ほぼジャンプーに関してのみになるので、クマゴロウの優位性は小さい。

現行の【珍獣】で考えるなら、青がよほど増えない限りクマゴロウはナイトメアシープに置き換わるだろう。

 

問題はたとえば赤黄などの別のデッキに採用する場合だ。「ブロウアップでマーヤを落としたいが俺のカイムが5000になっちまっててキレそう」なんて場合にクマゴロウがいると捗るだろう。

ウズメでいいって?種族違うだろ庭第二効果撃つんだよ。

このサイクルの黄色版がいるじゃないかって?次の項目に進もう。

 

・全く新しい【珍獣】デッキの可能性

現行の【珍獣】のテンプレは「赤12-6緑6黄3」だ。緑がブロナハッパ、黄色がアリエorジャンプー。

この枠組み自体に手を入れてしまおうという話だ。要は学びの庭第二効果さえ使えればアドは取れるのである。

とにかく、ナイトメアシープと同形ユニット3体が追加されてしまうのは現時点で間違いない。場に出しやすい軽量珍獣ユニットが各色に増えてしまうのである。

現行タイプを赤緑ビートダウン派生の【赤軸珍獣】とするならば、

ジークブック派生の【青緑珍獣】、KP毘沙門派生の【黄緑珍獣】、にも-harukaze赤黄派生の【赤黄珍獣】などが生まれてもおかしくないってことだ。

そもそもブロナハッパは緑だし、黄色にはカイム、青にはヴァイパーがいる。赤は(1.1EX_2時点では)比較的この手のアドバンテージユニットが少ないのだ。

最も、青にはタコブロナカパエルのサイクルに相当するユニットがいないという弱点もある。というか、追加あくして(切実)。

新カードで詳細のわからないものが90枚以上も眠っているのだ。「強いデッキを開発して環境を支配すれば全国3位になれる」と言われるCOJ。

スタートラインはおそらく4/23、稼働前日のカードリスト流出のその日である。