Ver1.3_EX1エラッタまとめ
https://am.sega.jp/dlpop/img/coj/coj_20150401_errata.pdf
J子の(最期の)速報の時点ではなかなか期待も大きかったがフタを開けてみれば過去最少規模。
【侍】へのテコ入れはそれなりに大きいが、対抗馬である【赤黄】系統や【ハンデス】系統は完全放置。
カイム修正で一生騒げた前回のような衝撃はない。
詳しく見ていきましょう。BP表記は簡略化しています。
・《バルバトス》(上方修正)
基本BP-3000→-4000。
《ノーブルドラゴン》強化されたし多少はね?
しかし緑4CP進化は《軍神アテナ》の独壇場。-5000まで行けば《ミューズ》瞬殺なので選択肢に上がったかもしれないが・・・
・《アフロディーテ》(上方修正)
3/3/3→4/4/4。
自前で加護を持つはずなので、除去耐性に関して議論するポイントが微妙に違う。
《レイニーフレイム》は素で耐えてたが、今回で《ブレイブドラゴン》まで耐えることに。
当然《チェインフレイム》《蠅魔王ベルゼブブ》は無理。どこ向けの強化なんだろう・・・
・《キリングスネーク》(上方修正)
貫通追加。
余りにも《拷問官アーテー》《献身のフェリア》との差別化ができていなかったのでこれでいいような気がする。
この貫通は相手のトリガーゾーン状況を考慮しないと思われる。【珍獣】系統などは注意。
・《聖夜のメリィ》(上方修正)
5/6/7→6/7/8。
ついに"蠅魔王剣"圏内脱出。カイムが5000になったので魔導士非進化では現状唯一(《暁姫ニュクス》が近く実装されるが)。
《暁姫ニュクス》・《軍将ヘカテー》に続く露骨すぎる【魔導士】推し第三弾。そこまでして【魔導士】に【侍】を倒させたいのか。
しかし赤入りの【魔導士】となると真っ先に使いたいのが《暁姫ニュクス》で、それとのシナジーを考えると《炎の魔導士ヒトミ》が枠争いの上で強敵すぎるのは小さくない問題。CPも同じだし。
《暁姫ニュクス》の第二効果を無視するのであればこちらに軍配が上がるかも。
本来の居場所である【赤単トリガーロスト】系統で余りにも使われないからテコ入れが来たのだろうが、それでも同デッキでは《ラミエル》《テューポーン》優勢。"季節外れ"感が拭えない。
・《赤誠の沖田》(下方修正)
CP2→3。
【侍】を最強たらしめる元凶だったので、この修正は残念ながら当然。
そもそも2CP帯で相手盤面に干渉するアドバンテージユニットというのがコイツ以外では《実習生リーナ》のみ。その厳しい条件と貧弱な肉体を見てほしい。
3CPになった後ですら《ヘルハウンド》《メリュジーヌ》よりも圧倒的に強いのだからコイツが2CPで刷られたこと自体が何かおかしかったのかもしれない。
「2連打すれば全盛期《絶望の天魔アザゼル》」とはよく言ったものである。
他TCGを見ても、種族デッキというのは"種族を統一することで他ではできない高性能のカードが使える"というのがウリなのだが、
それを差し引いても赤沖田は強すぎた。正確には、"《三日天下》+不屈でのゴリ押しに対してのトリガーゾーンでの対処を封じる能力が高すぎた"。
《三日天下》も修正されるので、今後は【侍】に対して【赤黄】系統での対処が容易になるのは間違いない。
赤沖田2連打はかなり難しくなった。《ライブオンステージ》からの《戦神・毘沙門》を阻止できるかどうかという部分において、【赤黄】側に有利な状況になる。
《ライブオンステージ》ケアで2体止めしてしまうと【侍】はそれほど強くない。一部で《ダークマター》投入という話もあるが・・・
・《プリムラ》(?)
3/2/1→2/3/4。
自身の効果を考えると、4/3/2→3/4/5。
これはアヤシイ。数字だけ見ると強くなってそうだが、Lv1での《暴虐のネビロス》《ブレイブドラゴン》即死というのはいただけない。
《フルーレティ》から出てくる可能性もあるだけにLv1数値は結構重要。
"《ジャッジメント》された時にカウンタークロックでレベルを上げて行動権回復→ブロック"という流れにおいては強くなっているが、それをコイツ本人でやるのかと言われると・・・
・《シェムハザ》(上方修正)
天使破壊時の行動権回復の対象:自身→自軍1体。
不死サーチ能力の発動タイミング:プレイヤーアタック成功時→アタック時。
ようやくVRらしい能力に。《ティターニア》といい、微妙~産廃VRを後からアッパーするのが好きらしい。
特に大きいのが不死サーチのタイミング。《キャプテン・キッド》と《フレスベルグ》の信頼性の違いからもお分かりいただけるだろう。
行動権回復についても自分が死んでも発動するようになったので、総じて《ダークテイマー》などでの自壊戦術がアツイ。青の天使として誇れる挙動になりつつある。
不死+天使という構築面での無茶振りは相変わらず。現環境でもっとも有効活用できそうなのは【青黄祈り御供】か。
・《ランスロット》(?)
CP4→3、7/8/9→6/7/8。
軽量化に伴い肉体縮小。その気になれば後手1Tですっ飛んでくるのは大したものだ。
更地からスピムで走る分には純粋強化。《人の業》には気を付けて。
しかしこのサイズで何を"貫通"できるのだろう。5000以下だったら蠅魔王剣した方がいいのでは・・・。
《暴虐王バアル》、《闇神・ツクヨミ》、《アリアンロッド》。同期の背中はまだ遠い。
・《三日天下》(下方修正?)
発動タイミング:「あなたのユニットがフィールドに出た時」→「あなたのターン終了時」
殴った後に使うことになるので、単純に攻めが1ターン遅くなる。特に【侍】で顕著。
しかし防御能力はほぼ据え置き。《カイム》《無限の魔法石》でサーチした際に、次のユニットを出せない状況でも使えるようになった。
現状《三日天下》が入るデッキと言えばまず【侍】、次いで【黄単コントロール】だが、
それぞれ《天剣の沖田》《白夜刀のカンナ》とBPに関係ない攻撃手段を持っているので回り方次第では従来通りの圧力をかけてくることも。
・総括 ~MoAも再び【赤黄】中心?~
今回のエラッタは【侍】の下方修正が中心で、その他は散発的な上方修正のみ。
MoAでも全国でも対【侍】一番手と言える【赤黄】系統は完全放置。むしろ【侍】の弱体箇所がピンポイントにおいしい。
《赤誠の沖田》下方修正は《ライブオンステージ》《聖女の祈り》を多用するタイプには朗報。【赤黄ランプ】、あるいは【赤黄ターボ毘沙門】と呼ぶべきか。
《三日天下》での攻めが1ターン遅くなるので、《サラマンダー》《エンジェルビルダー》を擁する昔ながらの【赤黄ミッドレンジ】タイプでも捌き切れる可能性が出てきた。
対【侍】としてこちらも優秀な【ハンデス】系統も完全放置だが、【赤黄】系統を本質的に苦手とするのが難点。
逆に対【赤黄】で考えるとやはり【珍獣】系統になるが、これは【ハンデス】だけでなく【侍】【海洋】も面倒だったりする。
Tier1と呼ぶには少し不安だった【海洋】は復権の兆しアリ。対【侍】はほぼ詰みまであったが、その最大の要因である赤沖田が弱体化。それでも厳しいことに変わりはないが【侍】自体は減りそう。【海洋】は【赤黄】系統と【珍獣】系統をそれほど苦にしないのが特徴。【ハンデス】系統はやや厳しい。
一方他のTier2デッキは厳しい戦いが予想される。
"【侍】絶対殺すマン"だった【赤青】系統や【魔導士】を始めとして、【赤黄】系統が苦手なデッキが多すぎる。
【侍】自体は弱体化を受けてなお最前線に残るだろうが、1歩抜けた存在ではなくなりそう。
それを取り巻くのが【赤黄】【珍獣】【ハンデス】、少し遅れて【海洋】なので"いつもの面々"といったところ。
エラッタよりも明日のDOB更新のほうが影響が大きいかもしれない。