COJ阪神支部

旧「COJ山梨支部」。なお、中の人は巨カスの模様。

【COJE】新環境アナライズ

 生活パターン的にはDOB速報はAnnex2に任せたいのが正直なところ。
 何もないのもアレなので、新環境のアーキタイプ一覧をリリース。どれもTier2以上はありそうなので、アーキタイプ分布的には群雄割拠の時代。


・新環境デッキ集

【海洋赤単】
 パワーカードである《夜魔女王リリス》・《太陽神ラー》、そしてラーの運用を強力にバックアップする《火精フレイミー》がメイン。フレイミーが入ったことで《破壊少女シヴァ》が久々にデッキレシピに帰ってきた。《花の高原》のために《裁きのマーヤ》も入っていて、ラーのせいで更に進化過多になった同系統だが、《デビルウィンナー》《風紀委員マコ》では土台が足りないという新たな問題点を《スターフィッシュガール》《ヤドキャリー》+《海底の楽園》で手札枚数を維持したまま解決した。
 《鳳凰》《絨毯爆撃》の有無に個人差があるが、基本形は両方0枚でドロートリガー多めの構成。このため加護や秩序の盾である程度は減速できる。《ソウルエクスキューション》まで取るとかなり潰しが利き、パチンコと呼ぶには失礼な安定感も持つ。フレイミーが強いのもあって立ち回りはむしろ【猿】に近い。
 前バージョンで大活躍した【侍・舞姫赤単】もまだ戦えるレベルにはあるが、《遮那王義経》に《豊穣神イシス》がクリーンヒットするのが致命的。秩序・不屈付きで盗まれると目も当てられない。

 

【純正紫】【ジーク紫】
 いつもの。《豊穣神イシス》のおかげで《獣忍白狼》も一発処理。《パイモン》で我慢するか《転生・ジークフリート》で有無を言わさず7点飛ばすかの差しかないのでまとめて紹介しているが、ジークを3枚集める過程のためにドロートリガーや《フェアウェル・ソング》が増量されやすいのが【ジーク紫】。まりね小、すなわち《リトルウォンド》もわかりやすい目印。
 フィニッシュの動きはワンパターンだが、トリガー破壊とイシスのせいでその妨害が極端に難しい。また、序盤の弱さを逆利用して《幻想のメロディー》が採用されるケースが非常に多い。

 

【血染め珍獣】
 今バージョンに入ってから豹変。《強欲の代償》が抜けて《豊穣神イシス》と《最後の一葉》でデッキを回すようになったので、ライフに余裕ができて以前ほど焦った回し方をしなくてもよくなった。《裁きのマーヤ》対策をしつつ悪い冗談のような高速ドローを実現するため、【純正紫】系統よりもさらにイシスを有効活用できている。
 他の紫系統と同様に序盤の弱さを利用して《幻想のメロディー》が投入されているが、従来と違って自傷手段がほぼなく《大人買い》を1枚入れる人がたまにいるぐらい。《幻想のメロディー》を潰せると回転率が結構落ちる(それでもイシスの手札入れ替えである程度は回せる)ので、特殊な対策がない人は殴らないのが吉。染める方も染められる方も、従来よりもゆったりとしたゲームテンポになる。ただ、染める側の「1ターンの長さ」は前代未聞のレベルなので覚悟しよう。
 本気で潰すならトリガーゾーンに《ゴールド・ダルマン》潰しを大量に準備しないとダメ(1枚だと《セレクトショップ》始動で死ぬ)。《血染めの夜》のターンに《ライブオンステージ》《花の高原(第二効果)》で加速して動けるようにしておくのもアリ。基本骨格は【OC特化珍獣】なので、ランダムハンデスや《アルラウネ》は有効。
 《ルインリード》+《ソウルエクスキューション》でほぼ確定。自傷カードの投入バランスについては、今後の環境次第で変わる可能性が高い。

 

【甘露アポピス】
 前バージョンの【求愛海洋】とは完全に別物の新型ゾンビデッキ。《フープエンジェル》や《のろいのはにわ》から《甘露なる苦渋》で加速して《邪神アポピス》を高速召還。青40枚デッキなので、アポピスさえ出てしまえば以後《ドラゴンブリザード》まで無限再生。《始世姫ジョカ》を匂わせつつ《邪眼天使サリエル》や《パニッシュメントブレイク》で好き勝手できる。
 やってくることはド派手だが、青40枚推奨の構造上《デストラクションスピア》や《死神のランプ》などの対策カードを取れない。インターセプトも《流精のティターニア》→《甘露なる苦渋》ルートの阻害が厳しく採用不可。《邪神アポピス》の沈黙付与以外はだいたいやりたいことはやらせてくれるが、余りにも出足が遅いと「最速サリエル」で再起不能にされかねない。
 アポピスが何を落とすかわからない関係上《冥札再臨》を採用するケースが多い。無限の物量とアポピスの沈黙付与があるので【ブリギッドハンデス】には極めて有利。別件といえば別件だが、このバージョンでも【求愛海洋】はそれなりに通用する。

 

【ブリギッドハンデス
 いつもの・・・と思いきや《万物神アトゥム》と《氷纏いし大地の巨人》が新戦力。従来よりも緑の多いレシピに仕上がりそうだ。《始世姫ジョカ》の存在感が大きいデッキなので逆択としてのアトゥムの破壊力も上がっている。マリガン次第で【鍛冶道化師】相手が比較的安定するのは長所だが、一方で【甘露アポピス】はほぼ無理。
 比較的プレイヤースキルでどうこうしやすいデッキ。アトゥムも必須ではなく、前バージョンのテンプレでも十二分に戦えるので新弾資産の少ないうちは握ってみてもいいかも。以前は《明天凶殺》+《ワンダフルハンド》一択だったが、《フォースリベレーション》に変えている人もいる。

 

【鍛冶道化師】
 いつもの。環境最速クソゲー生産機。2.1での新戦力はほぼないので、今お金を使いたくない人で雑に勝ちたいならコレがいい。
 ウイルス生成からの《鍛冶神の業物》(→《クラウンクイーン》)に全てを賭けている。採用パーツも序盤一辺倒になりがちで、少ないCPの間にこそ猛威を振るう《エクスチェンジ》など、引きキモ前提のぶっ飛んだ構築やプレイングが目立つ。「《甘露なる苦渋》対策で手札0枚にしてエンド」なんてのはその最たるもの。《邪神アポピス》が着地してしまうとそこからはどうあがいても勝てないので、それを遅らせるための【鍛冶道化師】特有のムーブ。
 《クラウンクイーン》を直接手札から出していないので対策が極めて難しいのがこのデッキのキモ。1裏・2表でのトリガー破壊にはたいてい運が絡むので安定しない。防御禁止こそつけてくるが除去能力は無いに等しく、《聖少女ブリギッド》が極端に苦手。ウイルスを含めた3CPユニットを枯らしてしまえば《クラウンクイーン》が出てくることはない。また《ONI総長》(が生み出すウイルス)や《滅王アレキサンダー》で自ユニットに沈黙をつけると防御禁止が付かない。
 マリガンミスなどでの1ターン遅れが致命的なパフォーマンス低下を引き起こすので、下ブレの大きいデッキといえる。

 

【黄単】
 いつの時代も存在するおなじみのデッキ。トリガーゾーンの混沌化や【血染め珍獣】の隆盛に伴って、現在は《銀翼のクリス》+《明天凶殺》タイプが優勢。
 紫系統を苦手とするものの、おそらく最も「詰み」の起こりにくいアーキタイプ。ある程度なんでもできてしまうために、デッキ全体でしっかりとした方向性を持たないとどっちつかずの中途半端な状態になりかねない。新戦力が少なく、目新しさはないかも。一応《天上剣士イズナ》を活かすために《聖天使ニケ》や各種自傷カードと組み合わせた新構築パターンは存在する。
 《ジャック・ザ・リッパー》が超高確率で出張しており、不意の大ダメージがありえる。


アーキタイプ作成に向けて:「インターセプト・ユニット」の活用

 SR以外は軒並み4pt以上で、新カードの試験運用がDOBに直結するのが今季。
 このバージョンのひとつの目玉である、《クンフーマスター》《エーオース》などと言った「インターセプト・ユニット」は発動さえできればそのコストパフォーマンスは高い。特に《ジャッジメント》《エレクトリックファング》《勝負どころ》のような頭数がそのまま打点になるようなカードと相性がいい。
 問題はどうやって発動するか。CPが関門になるはずなので、《エクスチェンジ》や《アルラウネ》との併用が基本になるだろう。《暗黒街の武器商人》のスタン落ちが惜しい。

 

 

 忙しいのでこのへんで。

 ではまた。