寿命1年は嘘じゃない③ ~Storywriter~
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「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」。
エウレカセブンで印象的なキーワードの一つ。元ネタは聖書の一節なのだとか。
往々にして、COJブログ界隈はこんなものである。
休止直前"インターネット生前葬"第三弾は「COJブログについて」。
プレイヤー/アカウント名は敬称略。
・なぜCOJは「ブログ」が強いのか
おそらくCOJほどユーザー主導の非公式ブログが盛んなアーケードゲームはそうそうないだろう。
しかしそれは単純に「公式の情報供給力があまりにも低すぎること」と、「wikiの貧弱さ」から来る消去法的な選択肢である。
COJ公式が何も言わないのは黎明期からずっと。TCG公式として見ると先行情報公開をこれでもかとしてくれる「遊戯王OCG」や、超充実の大会カバレージやストーリー解説記事を溜め込む「MTG」など敵が世界規模で強大すぎるので比較したくないところだが、
日本国内に範囲を狭めてアーケードゲーム公式として見ても公式ブログや新カード情報の充実した「LoV3」やゲームだけでなくアニメやコスプレ・音楽イベントなど次元を超えた多角的運営を続ける「ガンスト2」に比べると貧弱そのものと言わざるを得ない。
SEGAの広報が弱いのか、という話にもなるが「ボーダーブレイク」はここ1年前後で公式ホームページ・公式ブログ・ツイッターなどが急激に活性化している。
公式での情報公開の少なさにおいて、「COJ」と「WLW」は圧倒的に弱い。もっとも、今WLWはゲームそのものの面白さとそれをド直球で押し通す公式生放送もあって、覇権的地位に立っている。
もう1つアーケードゲームの情報収集において重要な要素と言えばユーザー主導の攻略wikiだろう。
COJにもwikiはあるものの、黎明期にコケたせいでwikiを編集しようというユーザーが少なく、"攻略サイト"としては機能していない状況にある。カンゲツあたりが編集を頑張っていたりする(ブログを始める前はにも・GN電池も編集に参加)けど、
往年の三国志大戦wiki(FrontPage - 三国志大戦wikiミラー)のように環境最前線に追いつけるような力は持っていない。
Wonderland Wars(ワンダーランド ウォーズ)@wiki - トップページ
ロードオブヴァーミリオン【LORD of VERMILION】@wiki - トップページ
フロントページ - Gunslinger Stratos 2 Wiki+
機動戦士ガンダム EXTREME VS. MAXI BOOST wiki - トップページ
これらとCOJwikiを比較するとちょっと悲しい気分になれるのが分かっていただけるだろうか。「WLWwiki」はゲーム自体が若いのもあってまだまだ発展途上だけど、それでもCOJwikiよりも濃い。
唯一COJwikiが追いつけそうなのが「ボーダーブレイクwiki(BB本家wiki)」だけど、これは攻略サイトとしての側面をほぼ「BBねたうぃき」に譲っていて、本家はあくまでデータベース的な側面が強いことにある。それでも、更新頻度や武器・パーツごとの(COJで言うならばカード毎の)情報量では到底及ばない。
こういった公式・半公式からの情報収集という面において、COJは「稼働初期に料金設定やゲームバランスでコケた」ということを未だに引きずっている。
それゆえ、COJの情報収集は、非公式のユーザーブログに頼っている部分が多い。僕はブログを書いているが、書いている以上に他人のブログを読んでいる。
・COJブログの歴史
1. 黎明期~Ver1.1_EX1
COJというゲーム自体が低調であったために、この時期から存在するブログというのは数えるほどしかない。
現代まで続くCOJブログ界の絶対帝王「chomoshのブログ」、"150円ランサー"動画やリプレイのyoutube化など動画方面で強みを見せた後のアルカナキングharukazeの「Code of Joker Play Archives(現在消滅)」が2強。
これとbombheyheyの「友愛日記(現在更新停止)」、ヒッキー☆の「チラシの裏」だけ押さえておけば十分、という時期である。
2. 第一次ブログブーム(Ver1.1_EX2・第一回アルカナカップ前後)
このあたりで、当時のランカー陣が低迷するCOJを盛り上げるためにブログを開設し始める。
にも主催の「CODE OF JOKER 普及委員会」を皮切りに、「ジャンのブログ」「キリンすまっしゅ☆のブログ」など、今でも高い更新頻度と知名度を両立する大物が続々登場。当ブログの開設も、この時期に当たる。
この時期に開設されたブログの目的には少なからず"COJ自体の活性化"が含まれているので、日記的なものよりも攻略情報などのコンテンツ性の強いものが多い。
harukazeが鍵垢で当時存在したブログを一斉に批評した事件などもあり、"読み手に向けたコンテンツの発信"という意識が高い。
ちょもす作成のはてなアンテナ - CoJあんてなが有用だった。途中で更新作業を止めCOJブログあんてなにその役目を引き継いでいるので、今でも当時のブロガーの名前を数多く見ることができる。
3. 第二次ブログブーム(Ver1.2・「R&Dサポーターズ」始動)
基本無料化によって"再誕"に成功したCOJは、その勢いのままに「R&Dサポーターズ」というシステムに参画。
ユーザーのブログやツイッターを公式の立場で取り上げることで、界隈の活性化を狙った。
登録することで特典があったり、ユーザー投票によってランキングがつくなど、"COJに関するブログを書くモチベーション"を高めることに成功したのである。
この時期に、COJブログは驚くほど増える。既に存在した強者たちと互角に競り合い、かつ現代まで生き残ることができたのは、毎日更新を武器にした音代の無理の結晶「無理のないCOJ」程度であったが。
4.第三次ブログブーム(「R&Dサポーターズ」ステッカー配布)
「R&Dサポーターズ」に登録すると公式のステッカーを貰える、ということでこのイベントによってさらにCOJブログは増えた。
僕自身もどんなブログがあるのか追いつけていない状況になったのがこのあたり。COJで言えばVer1.2_EX~1.3あたりに相当し、COJというゲームそのものの全盛期にも重なっていると言える。
5.相対的衰退期(Wonderland Wars稼働開始以降)
しばらくの間COJはアーケードゲーム業界において(インカムはおいといて)かなりのユーザー数を誇ったが、同じSEGAのWLWが稼働開始するとともにプレイヤーの大量流出が起こる。まあ、《タイムオブプリンセス》のコラボイベントとかあったし。インカム最低のCOJからインカム最高のWLWへの移民ってのはSEGA的にも最高って感じだし。
WLWへのユーザー流出はCOJブログ界隈にも多大な影響を与えた。単純にブログを更新する人がW稼働を皮切りに減った気がする。ちょもすブログもWLWの話題と半々ぐらいになったし、「無理のないCOJ」にも「今更聞けないWLW」という副題がついた。
デジタルTCGとして見ると「Hearthstone」がPC・タブレットだけでなくスマートフォンでプレイできるようになったのもCOJにとっては向かい風。システム面でもCOJに近い上、元々アメリカBrizzad社のゲームなので世界規模の大会まで備える。
最もWLWの高すぎるプレイ料金や、多人数vs多人数という根本のシステムを嫌ってCOJをメインに活動し続けるユーザー・ランカーも多く、COJというコンテンツはまだまだ勢いのある部類だと言える。
この時期に開設されたブログとしてはUniの「ゆにぶろッ!」がAPから来る説得力などもあって有力。コンテンツ不足が叫ばれる昨今なので、ブログなんてものはいくらあってもいい。
・ブログを書く(情報を発信する)メリット
a. 自分のプレイや環境を見直すきっかけになる
直接的にAPに関わる部分。
その日の日記的なものでもいいから文章にしてみると、客観的にプレイングや構築、メタゲームなどを見直すことができるので、自身のスキルの向上に役立つ。多分。
DOB更新記事・新カードプレビュー記事なんかも一緒で、「おっ、このカード今季ポイント上がってるやんけ」ってことを理解して文章にすると、「どういうデッキで使えるかな」とか「どういうカードと組み合わせたら強いかな」って考えるきっかけになる。
僕は他人のブログを読みまくってるけど、実は自分のブログも読み返したりする。過去の自分からヒントを得たいと思うときがあったりするのだ。
b. 名前が売れる
APには関係ないけど、COJで遠征、あるいは遠征勢の迎撃なんかをするときに役に立つ。
見知らぬゲーセンに店舗大会なんかで行って、2on2をやったりだとか、その後飲み会に出たりなんてなった時に、どうしても自己紹介をしなきゃいけなくなったりするはずなんだけど、
このとき「ブログやってます」は思いのほか優位に働く。この前のSデッキフィーバーでランカーメンバーがガラっと入れ替わったり、そもそも「APなんてくだらねえ」とか言い出した層がいたりで"APの価値"そのものが怪しくなってる昨今だけど、
だからこそブログ・ツイキャス・ニコニコ動画・ニコニコ生放送と言った付加価値の効果が高い。そう、この話、ブログ以外にも使えるんだよ。
僕は僕をモブだと到底言うつもりはなくて、"古参老害"な上にこのブログのおかげで"有名勢"になっちゃってるけど、それによって各地への遠征で多大なるアドバンテージを得てきたと思ってる。秋葉原、八王子、それとこの前の大阪。
名前が売れることはいい事だよ。そりゃ何人かはアンチもできるだろうけど、僕はこのブログを開設して本当によかったと思ってるんだ。
・ブログを書く(情報を発信する)デメリット
ほとんどない。
というのも、ブログというのは完全に「自分の城」なのである。「嫌なら見るな」と堂々と言えるのだ。
Twitterのタイムラインやニコニコ動画とは訳が違う。早々アンチコメントなんか付きやしない。
映画の感想を書いてみたり、そりゃもう映画じゃなくて野球観戦でもいいし、
Twitterの歩き方の紹介だったり、意味のわからない電波を一生垂れ流してもいい。
「R&Dサポーターズ」に登録しなければかなりの"言論の自由"は保障される。R&Dに登録してても、著作権回りをクリアすれば意外とどうにかなる。
そりゃある程度名前が売れたらなんかしらのアンチはつくかもしんないけどさ。そうなるまでは、多分何やっても害はないよ。
むしろ個性的な方が、ブログとして伸びる余地はあるんじゃないの。
・電池さんオススメブログ10選
これからブログを書きたい君に偉大なる先達の皆様を改めて紹介しよう。
【初心者向け】
稼働初期から君臨する絶対王者。COJ(とWLW)始めたての初心者からランカーまで万人にオススメできる我々のちょもすブログ。
文才、APとプレイ頻度から来る説得力、そしてエンターテインメント性。どれを取っても最上級のCOJブログの代名詞的存在。
R&DサポーターズCOJ部門におけるかつての覇者。"毎日更新"を武器に頂点まで上り詰めたが、今は更新頻度は人並みに落ち着いた。
画像編集などに力を入れていて、また文体も初心者に優しい仕上がり。こちらもCOJ/WLWの初心者にこそ読んでほしい一品。
【中級者向け】
以前も紹介したけど、「読み物」としてよりも「データベース」としての側面の強いこの2つ。再現したデッキ解説などもある。
実用性の部分で他の追随を許さないので、カード資産が揃ってきたら抑えておきたい。
ギガマムート・キャットムル・ジャンヌダルクをこよなく愛す中学2年生(仮)のブログ。特徴的な文体が目印。
「トレードレート」や「設定画まとめ」などありそうでなかった項目が超充実。ニコニコ動画への投稿もやってるぞ。
【上級者向け】
R&DサポーターズにもCOJブログあんてなにも未登録なので知らない人は知らないかも。だが中身が【ジークブック】創始者のヒッキー☆なので知ってる人は知っている。
"守り"に長けたデッキレシピと、界隈を鋭く斬る"攻め"の文体はともに独自性が高く、定期的に周回したくなるブログ。
COJブログブームの火付け役。主催にもを筆頭にBAN、あーさー、やまだ、とめこ(うのぬ)、ハルキM、SAYAとJ1オーバーが勢揃い。総APでは圧倒的。
どれもこれも"APによる説得力"が十分ながら、"文体は人によって違う"ということを1つのブログで実感できるのは、共同ブログならではの醍醐味。
ハイ・テンション&ハイ・インテリジェンス。攻略記事としても読み物としても楽しめる傑作。
アニメ、映画などにも明るく飽きさせない仕上がり。#cojタグで「selector」の実況をするのはどうかと思うけどな!
【超級者向け】
この男、AiKを突き動かすのは、「ぱんつ」への飽くなき情熱。ユニットの「ぱんつ」を見ることに全てを注いだ一点特化型ネタブログ。
あの手この手でスカートを覗き込む電脳世界の痴漢王。その道を極めた者が放つエンターテインメントが炸裂する。
コイツを語らずしてCOJブログの何を語るのか。有益情報ほぼゼロ。文才とエンターテインメントだけで業界を震撼させる解読不明の電波群。だから【初心者向け】ってタイトルに付けるなって言ってるだろこの老害!
WLW公式生の「渚のワンダー占い」でゲラゲラ笑ってる人たちにこそ見てほしい。おとぎの国よ、これがCOJだ。
COJブログあんてなは登録数も多いし、更新が新しい順に並んでいるのでブログ探しにはうってつけ。好みのブロガーを見つけよう。
ちなみに、もしも"ブログを書いて名声を得よう"なんて野望があるのなら、この辺を参考にはしても"真似"はしないほうがいい。二番煎じは本家には勝てないのが常である。
・COJ山梨支部は"後継者"を募集しています
僕はうっかり有名になってしまったが故に、DOB更新の日なんかは「電池ブログあくしろ」とか「全裸待機」みたいにしょうちゅうTwitterで壁撃ち貰ってるのね。身内から。
でも、COJのエージェントっていう母体総数とこのブログの(DOB更新の日の)アクセス数とか考えると、DOB更新の記事シリーズは僕の想像以上にCOJ界隈の役に立ってるんじゃないかって思うんだよ。
この記事を書いたのも、そろそろこのブログが更新休止に入るからってのが大きい。多分僕がいなくなっても、DOB更新雑感とか新カードレビューみたいなのはみんなが欲する情報であることに変わりはないんじゃないかな。
誰か、僕のポジション引き継がない?隔週木曜日に朝7:00に起きて、昼までを目安に4000字ぐらい書く仕事なんだけど。もしかしたら君の契約次第では給料出るかもね。広告料。
僕はブログを始めて本当によかったと思ってるよ。
だからさ、その辺の暇なヤツも、ブログ始めてみないか?