DOBシステム変更から見るVer1.2第二シーズン総まとめ(前半戦)
5/9の第二シーズン開始からそろそろ2週間。
カードランキングの更新はまだもう少し先だが
第二シーズンのメタの変遷をおさらいしておこう。
にもさんの記事がクッソ綺麗にまとまってるのでこっちも見てほしい。
http://segacoj0105.blog.fc2.com/blog-entry-22.html
これだけだと僕が何のためにこれを書いているのかわからなくなるので、
僕独自の解釈で以下ダラダラと続けよう。
・トップメタは【昆虫】から【メフィスト】へ~DOBによる期待値の差
第一シーズンでは圧倒的とも言っていい勢力を誇った【昆虫】だが、
第二シーズンでは大幅に人数を減らし、代わりに【メフィスト】系統が増加。
これの根幹にあるのは、DOBのシステム変更により1.5倍のBデッキの閾値が増加したことにある。
【昆虫】が【昆虫】としての挙動を維持するために必要なカードが主流デッキの中では異常に多く(0ptカードで20枚以上埋まる)、また赤緑に4ptユニットが少ないのに対し、
【メフィスト】系統は「カパエル3メフィスト2」の時点でデッキとしての形を成してしまう。どちらも魔法石・光明はほぼ必須なのでここに差はない。
今シーズンにおいては【昆虫】は基本的にCで構築され、勝利重視で立ち回っていたのが、デッキパワーを大して落とさなくとも【メフィストワンショット】でB、【メフィスト世界ロック】ならAまでありえる。
これらのデッキパワーが大差ないのは既に周知の通り。そりゃ【メフィスト】使うわな。
勢い余って【昆虫メフィスト】とかいうハイブリッドCデッキもできてるけどね。あれクッソ強い。
・高ボーナスデッキの急増
そんななか、世の中のエージェントはDOBA、あるいはDOBSのデッキを大量に開発した。
特に【高BPチェインフレイム赤系】はパーツの調整でいともたやすくAに到達可能。
またサイクロプス軸の【ハンデス神拳】もキーカードが軒並みポイントが高いため流行。メフィストだろうが光明だろうが叩き落とせば勝ち、という単純な理屈。
ついでに言うと「カパエル3メフィスト2光明3」さえあればどんなデッキでも潤沢な手札からやりたいことができるので、
【メフィスト】系統、あるいはタッチメフィストでのDOB爆盛りなんてデッキも存在した。
第二シーズン中盤ではこれらSデッキでのAP爆盛り報告が多く、ランカー間でも是非が問われた。「Sデッキで5割取れば1日で2000盛れる」というのはもはや定説である。
ちなみに筆者はSデッキ肯定派。Sデッキで5割取るのは並大抵のことではない。少なくとも僕にはできないので、できる人は尊敬する。
・新「メフィスト包囲網」
人の業・弱肉強食などでのメタカード投入によるメフィストへの牽制は第一シーズンでも行われてきたが、
プレイング、あるいはジョーカーとの組み合わせによるメフィスト対策がより進んだのが今シーズンである。
プレイングについてだが、
http://chomosh.hatenablog.com/entry/2014/05/14/011345
このちょもす氏の連続ツイートは非常によくまとまっていて、これ以降僕のメフィストは極端に勝率が下がった。だから別のデッキ使ってたけど。
「2体止め」「いつ業を伏せるのか」「メフィスト→光明されてもどうにかできるのか」を、エージェント各位が考えるようになったとも言える。
また対メフィストとして「ライズアンドシャイン+スピードムーブ」の採用が急増。
特に有名なのは天龍のレイアだが、マコと併用できるアーテー、【ハンデス神拳】【メガハンデス】のドラグーンレイアなどもその一環。
【OC特化KPフェリア】は、それが昇華してデッキコンセプトになったものとも言える。
・メフィストメタとどう付き合うか~【珍獣】と【侍】の再興と「人身御供」
とにかく、安易にメフィストから光明を撃たせないのはSS上位~Jでは最低条件。
それができないと僕みたいに1日で1200燃やすことになる。
だからカパエル・カイムが見えた瞬間に「2体止め」を始める。みんなそうだ。
それを上手く逆手に取ったデッキで、今注目しているのが【珍獣】と【侍】。
【珍獣】と言ってもVer1.1期の【猿】のような特定のフィニッシャーを据えたタイプではない。当時で言えば【OC特化KP】のほうが近い。
赤黄tブロナハッパで全力展開・全力回転。黄色が露骨に多いのがポイント。
カパエルが見えた瞬間に、弱肉強食が撃ちにくくなるのである。
もし弱肉を撃ちこんで、第二のカパエルが現れてメフィストカキーンとか笑えない、ってのが理由。
実際メフィスト入ってるかどうかは組んだことないから知らないけど、相性はいいと思う。
そもそもデビルウィンナーが見えた時点でブロウアップを警戒しないといけない。
先手1tでサーチャー2体、先手2tでブロウアップorジャンプー。先行を取ったときの点数の取りやすさが尋常じゃない。2点食らったらもう5点メフィストは撃てないのだ。
「2体止め」を崩してライフダメージを取ることに特化したデッキと言える。
「ライズアンドシャイン+スピードムーブ」にしても、もともとの回転率によるOCの狙いやすさがスピードムーブ部分を補ってしまう。フェリア入れる場合も多い。
若干先攻特化気味だが、DOBさえしっかりしていれば5割でAPは増える。そういうのはホーローセン君に任せよう。
【侍】はアプローチが全く違って、「メフィスト→光明が始まってもどうにかできる」能力が異常に高いのがポイント。
赤青緑の3色を推奨。赤青2色でも大丈夫だろう。「烈火の侍」「闇法師弁慶」がキーカードだ。
そもそも、肉弾戦での優位を持つ上烈火を擁する【侍】相手では、【メフィスト】はメフィストを撃たないとゲームにならない。
ただメフィスト後に繰り出される烈火と弁慶の突破が、【メフィスト】としては困難極まりないのである。
毘沙門かライズアンドシャインを採用していない限り、【メフィスト】が撃てる全体除去は1回。メフィスト本人やモロクといったたいていの【メフィスト】側肉弾戦要員は弱肉で吹っ飛ばせる。
さらに言えば弁慶のオートダークマターがよく刺さる相手でもある。
業および弱肉周りのプレイングに自信があれば、上述の2枚を使った【侍】や【チェインフレイム】は対応力の極めて高いデッキと言える。
本体の殺し方は戦火あたりに頼ることになるだろう。ロックを凌いで武蔵まで到達できれば宇宙だ。
「2体止め」を裏目に取ったもう1つの戦術に「人身御供」の利用がある。
おそらく最もこれを多用してくるのはの【昆虫メフィスト】だろう。
フィールドに2体しかユニットを出さない、というのは人身御供によりフィールドが空になることを意味する。ベルゼブブでもいい。
こうなるとスピードムーブ以外では打点が取れない。最もスピードムーブで殴ろうものなら返しに3点メフィスト→光明を延々と撃たれ続けてこの世の終わりだ。
2点を取りつつ3体を出す、ということが1ターンでできない限りは延々と遅延させられ続ける。
遅延して行きつく先は「3点メフィスト→明天凶殺」だ。往年の毘沙門→ハンデスよりも、そのターンでの追加戦力が半端なく多い。ここまで来てしまうと光明もクソもないのだ。追加戦力が昆虫だからクオリティも高い。世界ロックもできる。
今シーズン、このデッキに何回殺されたかわからない。僕は未だに解決策を見いだせない。
【珍獣】や【メフィストワンショット】なら展開力と速攻2点を両立できるかもしれない。
DOBこそCのはずだが、DOBよりも勝率重点なプレイヤーにはマッチしたデッキなのだろう。人身御供はプレイングの観点から見るとかなり難しいカードなので、超級者専用機と言える。
・筆者使用デッキ
僕の第二シーズン使用デッキは大きく分けて4つ。僕はもうDOB更新までゲーセン行けないので晒す。
①【亜竜メフィスト】
前記事参照。最終的に巨竜の島が1枚ハントレスに変わった。
沙夜4だったけど沙夜1や星4にするかもしれない。
②【OC特化KPフェリア(亜竜種)】
【チェインフレイム】と【OC特化KPフェリア】のハイブリッド。A。
盾役をサラマンダーに任せてるので不慮の事故でライフ減るとキツイ。
ライズアンドシャイン以外ありえない。
③【不死毘沙門】
タナトス2体+不死1体から毘沙門撃ってサイキョー、ってヤツ。B。
DOBAとかSのよくわからんデッキを狩る目的で作った。メフィスト辛い。
沙夜4だけど、メフィスト多ければ星4かも。
④【侍】
上記の構築理念に則って作った【侍】。
メフィストされても烈火いるからなんとかなるやろ、の精神。
メフィスト出たターンで死ななければ【メフィスト】はほとんど食える。
【昆虫メフィスト】は展開力足りなくて御供の突破がキツイ。
何より【珍獣】【昆虫】に当たった瞬間吐くのが弱点。
そろそろ本気でベルゼブブと人身御供引きに行きます。
資産がどうこう、とか言ってられるようなランクじゃないことにもっと早く気付くべきだった。
上見ればわかるけど、人身御供はまだしもベルゼブブがないのは構築の幅を相当狭めている。それぐらい「1:3交換」は強い。
次回はDOB更新後にお会いしましょう。