COJ阪神支部

旧「COJ山梨支部」。なお、中の人は巨カスの模様。

【COJS→COJE】刃よ、閃け~Ver2.1カードレビュー

 ・生放送の感想

 

 Pに比べるとしっかりゲーム番組してるなという印象。Pが遊びすぎとも言う。

 

・新システム

 

 新バージョンは4/13から。

 月間ランキング「名声」がスタート。DOB関係あり。

 「エリア最強決定戦」が5~10月に開催。最速は関西。全国ランキング上位、先月の「名声」上位が招待選手枠に。

 新規のランクアップボーナスがすごい。ACE10まで来るとだいたい何でもできる。今の上位陣にも配布されねえかな・・・(ACがほしい)

 

・新ジョーカー

 

クロエ・ノーティス:現ランキングでもおなじみの「The High Priestess/女教皇」。おそらく女性陣で最年長。たぶん青属性。口癖は「真髄」。

 

・《ソウルエクスキューション》 4

 

 小回りの利く《サイレンスビロウ》と言ってしまってもいいだろう。《サイレンスビロウ》の本質は沈黙にあり、システムユニットや過剰な除去耐性による「詰み」の防止という目的での採用ケースが多いのだが、ゲージ消費大であるために気軽に使えない。これが昨今での上位帯での《サイレンスビロウ》衰退の大きな理由。一方、《ソウルエクスキューション》はゲージ消費小なので雑に投げることができる。2体にしか当たらないが、ランダムなので加護潰しも可能。赤系・紫系を中心に採用できるだろう。

 

・《フォースリベレーション》 5

 

 簡単に言うと、《ワンダフルハンド》相互互換。1CP軽くて1枚少ない。こんなもん5点に決まっとるやん。開始から一定期間は2ptって正気か?

 

 一応細かい差異を書いておこう。

 デッキが残り数枚(特に2~5枚)で2週目に突入したいときなどは《ワンダフルハンド》優勢。当然捨て札が1枚以下の時も《フォースリベレーション》は使いにくい。一方で捨て札が2枚以上で、まだそれほど多くないようなタイミングだとランダム回収に予測が付きやすく、OC作成などで有効に使えるシーンもあるだろう。

 《リトルウォンド》《ソウルエクスキューション》との併用は当然別の人の方を使うこと。ようやく《リトルウォンド》と大量ドロージョーカーの併用が可能になった。

 7CPから雑に《ソウルエクスキューション》を使って5CP余るということは、特に工夫しなくとも6CPユニットまで軽減で出せるということ。《原初神ガイア》、《創生竜ティアマト》、《星天女アンドロメダ》、《万物神アトゥム》、そして《魔天ルシファー》。・・・ん???

 

 新環境、まずはここから。とりあえずLv10にはしなきゃダメなやつ。

 

 

赤羽猛:「The Devil/悪魔」。どう見ても赤属性。Jにはなぜかいなかったお約束熱血漢。クロエと比較すると性能的にはおとなしく、早くもレアキャラの予感。

 

・《ギルティアッシュ》 2.5

 

 要するに《セレクトショップ》。

 本家と違い0CP。怪しげなワンショットデッキが前方確認するには最適。元から無いも同然だった《スターインパクト》の霊圧を完全に消し去った。

 それでもジョーカー使ってまでトリガー割りたいかと言われると怪しい。6ptあたりに落ち着きそう。

 

・《ボルカニックディザスター》 3

 

 要するに《原初神ガイア》。敵味方識別しない代わりに2CP軽い《クリムゾンブレイク》とも言える。

 《原初神ガイア》と違いデッキの色を指定しない。ガイアで思い出せるのはVer1.4_EX3の【赤青魔手ハンデス】が自軍の《ロキ》や《滅王アレキサンダー》を残しながら更地をとっていたことだが、《大自然の仲間達》を連打するようなBP自信ニキ系緑デッキが雑にぶっぱなしてくる可能性があるので侮れない。変わったところだと《獣忍白狼》も残せる。主に《クリムゾンブレイク》《ライズアンドシャイン》と競合することになるだろうが、専用のデッキを組めれば軽さを武器に活躍できるだろう。

 

 

・カードパラメータ調整

 

 1点のみ。

 

・《花の高原》

 

 発動に必要なCP:0CP→1CP。

 効果で増えるCPもそれに合わせて1増加。最終的な増加量は変わらず。

 

 《夜魔女王リリス》による1裏からのぶっぱなしが恒常化していたため、ゲームスピードを遅くするための調整。一応《幻想のメロディー》経由なら無理が効くので【代償赤緑】にはやや打撃が薄いとも言われる。中盤以降はほぼ変わらない感覚で使える。

 

 ゲームスピードを遅く、って目的なのにウイルスへの《鍛冶神の業物》とか弄らないのはどうなんすかね。というかゲームスピードの話を始めると全部《魔天ルシファー》に帰着するんですが・・・これは「総括」の項で。

 

 

・新カードレビュー

 

Ver.2.1カードリストを公開いたしました。info-coj.sega.jp | CODE OF JOKER -コード・オブ・ジョーカー-│SEGA

 

赤:算数さえできれば強力。

 

・《ポクポ仮面》 3

 

 多くのカードに「レベル2以上で効果が強くなる」と書いてあるのがこのバージョンの特徴。

 フィジカルも効果も弱いことは書いてない。種族も重ねやすいので長所。《バク・ダルマン》亡き今、《学びの庭》を採用するような【猿】系デッキでは採用余地があるのでは。《聖少女ブリギッド》経由もアリ。

 

 

・《ファイアウォーリア》 3.5

 

 ローコストで雑に全体1000~2000を上乗せできるのは悪くない。《原初神ガイア》、《火精フレイミー》、《裁きのマーヤ》など多くの赤カードと噛み合う。《夜魔女王リリス》とも効果の観点では悪くないのだが、《風紀委員マコ》からのサーチを阻害するので併用したくないとの意見が大半。重ねて強いカードでもあるのでトリガー枠に《禁じられた召喚術》まで合わせて採用するとちょうどいいぐらい。

 

 

・《猛虎・信玄》 2.5

 

 なんでや阪神関係ないやろ!

 効果発動タイミングが多いが、「他に侍1体」という条件が面倒で5CPの癖に更地からの打開力がない。侍というと《遮那王義経》《絨毯爆撃》採用の侍・舞姫デッキが暴れていたが、この手のデッキには重すぎるし《花の高原》下方修正が痛恨。

 

 

・《ストロベリーガール》 2.5

 

 新サイクル、通称"フルーツガール"。共通仕様として「3CP・6/6/6・精霊」「ターンの最初に召喚する同属性ユニットのCPを-1」、「レベル2以上で自身をフィールドに出すと属性に応じた効果が発動」となっている。コイツを場に出した時点で「最初に召喚するユニット」の条件を満たさなくなるため相手ターンを跨がないとCP軽減効果が使えないのが難点で、フィジカルは悪くないものの【黄単】相手でもない限りはだいたいCP軽減効果は使えず終わる。一応最序盤なら生き残るかもしれないし、変わったところでは2→3の《鍛冶神の業物》で持ってくるパターンもある。

  Lv2以上の4000ダメージ目的で入れるなら《ポクポ仮面》でいいので、多少無理矢理でも軽減効果に目を向けないといけない。そもそも《夜魔女王リリス》が軽減を挿しまくるせいで雑にコストを踏み倒し始めている赤だが、現環境に通用する重量級となると割と少なく《原初神ガイア》《創生竜ティアマト》ぐらいしかいない。むしろ《デビルウィンナー》《太陽神ラー》が0CPになることの方が要チェック。

 イラストは5人の中では一番すき。

 

 

・《太陽神ラー》 4.5

 

 《断罪のメフィスト》以来の1CP進化。《花の高原》が踏めない。

 「進化元+1CPで1体やっつけて4/5/6スピードムーブ」と書いてある。強いのは間違いないが、なんでもかんでも解決してくれるタイプの強さではない。全力の横並び相手なら10000ダメージが出るが、1体しか倒せない。相手が単騎だと2000ダメージしか出ないので、BP7000以上が相手だと立ち往生することになる。「シヴァケア」「ジョカケア」に引き続き「ラーケア」が生まれる可能性は高い。CIPで選択なのでアンチ進化精霊サイクルも狙撃可能だが、一方で加護には防がれる。

 「ラーケア」で撤退させれば《邪眼天使サリエル》が通りやすいなど、あくまで既存のフィニッシャーと併用するカード。赤SRはド派手な効果が期待されるものだが、コイツはゴジラではなくイチロー。まあ今まで散々苦言を呈したがコイツはイチローなので、環境に与える影響は計り知れない。

 

 

・《安らぎの炎》 1.5

 

 《裁きのマーヤ》などの永続BP変化との相互干渉などまだよくわかっていないな点も多いが、とりあえず弱そうなカード。

 【カーバンくん育成デッキ】に代表されるようなBPマシマシ系が仮想敵なのだろうが、この手のデッキは大抵秩序の盾もマシマシで酷い時には《バーンカウンター》も入っているのであった。ちゃんちゃん。

 

 

・《秘密兵器》 1.5

 

 プレイヤーアタックに成功するということはだいたい盤面的には勝っているのでは。赤の混ざった【カーバンくん育成デッキ】で《神獣の住む秘境》第二効果からぶっぱなすのが正着な気もする。

 

 

・《ラストチャンス》 2.5

 

 「どうせスルーしたらライフが1点減る」のだからこれで焼き切ったり戦闘破壊補助に使うのは実は悪い取り引きではない。ライフ1からならまさに鉄壁。

 このバージョンでの《魔天ルシファー》潰しその1。割られるのは知らん。

 

 

・《勝負どころ》 3.5

 

 撃てば人が死ぬ。相手を殺せないと多分次のターンには自分が死ぬ。

 相手の沈黙には注意。《ONI総長》でウイルスが出てると防御禁止が付かずに大惨事。逆にこちらが沈黙ユニットを持っていると殺せなくとも雑な勝負が許されたりする。こっそり自傷コストがついているので、ゲージ増加から《ブレイブシールド》なんてことも。

 

 

・《セクメト》 1.5

 

 これもこのバージョンの新要素。「インターセプト・ユニット」サイクルとでも呼べばいいのか。剣闘獣の次は《アポピスの化身》かちゃみィ!

 共通要素として「1CPで2回使える」「出てくるユニットは2CP・3/4/5。手札や捨て札などにもこの状態で入る」「戦闘破壊されると属性に応じた効果が発動」。共通の弱点としてトリガー破壊に無力。CPを残したまま相手ターンに行くので被害は甚大である。

 赤はどうにもパっとしない。4000ダメージはちょっと非力な印象だ。《夜魔女王リリス》→《花の高原》などでトリガーゾーンに刺さりやすくかつCPが余りやすいのは魅力だが、もっと他にデッキに入れたいカードがあるだろう。

 

 

黄色:珍しくインターセプトが豊作。

 

・《ヤタガラス》 3

 

 1CPの加護担当。2CP《ソードダンサー》《開眼のアヤメ》、3CP《グレイスウルフィン》、4CP《エンジェルビルダー》、5CP《ライトニングドラゴン》までCP毎に揃うことになる。

 《宝玉獣カーバンくん》がサポート対象。2人まとめて《マッシヴサージ》されることになるのは間違いないだろう。

 

 

・《光速のカプリコーン》 1.5

 

 なぜ人が《オータムロイド》を使うのか。なぜ人が《ダークプリースト》で消滅回収するのか。手札が増えるからである。5000は《夜魔女王リリス》で即死なのだからここのフィジカルに意味はない。トータル評価で、「手札コストが重すぎるのでクソ」。

 OC効果をアテにするなら最初から《ケルビム》《セイクリッドシールド》使うというオチ。8pt枠から出直してほしい。

 

 

・《テンプルアーチャー》 2

 

 効果対象が狭く構築時点でハードルが高い。黄色なら《天龍のレイア》、多色含めるなら《ブッシュファイター》が相方候補。【赤緑代償】ならぬ【黄緑代償】ができればわからなくもない。《ハーピー》おるし。

 

 

・《レモンアーチャー》 3

 

 「フルーツガール」黄色。《ライトニングドラゴン》《天帝インドラ》《聖剣・エクスカリバー》など重量級に自身ニキの勢力なので噛み合ってはいる。《プリティベル》で重なりやすいのも好印象。黄色精霊と言えば《夜光のヴィヴィアン》の独壇場だったが、ランダム行動権消費と選択行動権消費は微妙に仕事が違う上、呪縛モードとはコンボになる。

 性能面では5属性中最強ではなかろうか。

 

 

・《天上剣士イズナ》 4.5

 

 《剣聖・武蔵》とは一味違った「2点シューター」。自分のライフが減っていないと最大稼働しないので《大人買い》《エレクトリックファング》《強欲の代償》など自傷カードとの併用すら視野に入る。

 2点分の働きを確実に遂行するために付けられたオマケ要素がまた強力。CIPの《セレクトショップ》もどきは《人の業》《繁栄の対価》《デストラクションスピア》を跳ね返し、膠着状態も次元干渉ですり抜ける。同CP帯の《現世のイザナギ》は強敵だが、「制圧」を重視するあちらよりも「点数」重視で終盤の殴り合いに自信有り。《ハーピー》→《花の高原》していたようなデッキでは活躍できそう。

 

 

・《スタン・ショック》 2

 

 攻撃時と防御時で挙動が随分違う。

 

 攻撃時の《スタン・ショック》は、ブロックした相手ユニットの行動権を消費させるので「複数回のブロックを禁じる」効果になる。超巨大ユニットや《獣忍白狼》に対して、《タイタンの鉄鎖》気味に機能することになる。

 一方で、防御時にも行動権消費は起こるが、これでは攻撃を止めることはできない。攻撃によって行動権がなくなった状態で呪縛付与されるだけである。つまり《封印の壷》だ。

 それなりに使える2枚のカードを1枚に無理矢理詰め込んでいるのだが、その代償にこれを発動する戦闘に関与したユニットはほぼ失われることになるだろう。それでも0CP黄色インターセプトとしてはマシな部類である。

 

 

・《霹靂の調べ》 3.5

 

 このバージョンの《魔天ルシファー》潰しその2。

 その《魔天ルシファー》に代表される攻撃誘発効果持ちスピードムーブ、《邪眼天使サリエル》《夜魔女王リリス》などの攻撃誘発効果持ち進化ユニット(《鬼神・スサノオ》はNG)相手に1ターン待ったをかけられる。《封札の煌浄光》と組み合わせれば即座に封印完了だ。手札OCしていると行動権回復されるという難点も補える0CPコンボ。《おおきくなるよ!》《全身凶器》を"見てから潰す"器用な真似もできる。

 単体使用でも返しのターンでの《ライトニングドラゴン》《夜行のヴィヴィアン》《マルドゥーク》あたりがあるし、そもそも相手プレイヤーを殺してしまえば呪縛する必要はない。そのユニットの防御能力を奪う、という意味では不屈・無我の境地持ち以外には一定の効果が見込める。

 使用感覚としては《アムネシア》に極めて近くなるだろうが、《聖少女ブリギッド》などのシステムユニットにはほとんど効果がないので守備範囲が微妙に異なる。それでも《繁栄の対価》《人の業》よりも範囲が広く《デストラクションスピア》のようなコストもないので、黄色伏せで妙なラグを確認したらまずコレを疑えるレベルの名作。

 

 

・《レンジャーズ・ストライク》 2

 

 《ルクスアーマー》のほぼ上位互換。ただ黄色では消滅回収と強力なシナジーのある《どきどきテイスティング》が優先されがち。

 

 

・《ヴァルキリーの祈り》 2

 

 《聖少女ブリギッド》はとりあえず誅滅できる。《夜魔女王リリス》相手は若干の運が必要。うーん、悪くないけど相手ターンに1CPかあ。

 

 

・《エーオース》 2

 

 「インターセプト・ユニット」黄色。戦いはついに、始まりの地「エイオース」へ。

 挙動はほとんど《フラン・ブラン》。スタン落ちしているが《イカロス》の方が近いか。一斉攻撃によるライフダメージを結構軽減できるので、このバージョンの《魔天ルシファー》潰しその3と言える。

 

 

青:ついにゾンビと生きていく覚悟を決めた。

 

・《アイスプリースト》 2.5

 

 道化師種族に必要以上に怯えなくてよさそう。現行の【鍛冶道化師】にこんな1CPユニットを入れている余裕はない。むしろ《虹色のキャンバス》の方がよっぽどめんどくさい。1CPなので8ptだと祭りなやつ。

 

 

・《キャットレイ》 1.5

 

 「獣3体以上~」はもうシステムそのものが死産。即効性もないし・・・

 

 

・《雪娘セツカ》 3.5

 

 ゾンビ補助と侮るなかれ。先攻で《雪娘セツカ》+《封札の死壊石》マリガンできるとユニット限定確定サーチ。《ONI総長》と合わせてインターセプト確定サーチなんて真似もできる。

 OCすれば《無限の魔法石》をも超えるのだが、この分野には《見習い魔導師リーナ》という偉大な先輩がいるので微妙なところ。とりあえず新しいおもちゃとして期待できる。

 

 

・《ブルーベリーガール》 3

 

 「フルーツガール」青。黄色に勝るとも劣らない性能を誇る。

 青重量級は《邪龍アポピス》《創造神機ブラフマー》《始世姫ジョカ》など。《邪眼天使サリエル》他進化は優秀な癖に《デビルウィンナー》相当のユニットがいないので、そういった意味でもCP軽減には期待がかかる。レベル2以上のCIPも《ムーンセイヴァー》と優秀。

 

 

・《邪龍アポピス》 4.5

 

 単体での評価は不可能。とにかくゾンビ軍団との併用が大前提。無色カードや回収効果との兼ね合いの関係上《ドラゴンブリザード》はさすがに怪しいが《レヴィアタン》《天然魔導師ミーナ》はすんなり出せるだろう。コイツ自体を早出しできるとそれだけゾンビターンが早くなるので《花の高原》などでCP加速できるとベスト。出てきたゾンビや自身が破壊されると沈黙をバラまくので《聖少女ブリギッド》などにも強い。「2週目に突入したらゾンビが再度沸くまでに時間がかかる」というこれまでの弱点をたった1枚でぶっ壊しているので「デッキ回転自体は速いのに2週目に突入したくない」というジレンマすら解消した。

 それでも6CP払って相手盤面への干渉が何もない点は《創造神機ブラフマー》と同様の弱点と言える。アポピスの返しに《原初神ガイア》から《ヘレティックスカー》圏内に入ったり、《勝負どころ》・《ジャッジメント》・フルパワー《魔天ルシファー》あたりで轢かれる可能性は否めない。

 

 

・《滝修行》 1.5

 

 《デスパレート》に勝ってるところを探しているうちに飽きた。

 

 

・《知識の泉》 2

 

 まずCPが重そう。これを突っ込むということは《邪龍アポピス》などで捨て札ブーストに自信があるということなのだろうが、その手のデッキで捨て札を減らす行為は危険な気がする。

 

 

・《ダイヤモンドダスト》 2.5

 

 このバージョンの《魔天ルシファー》潰しその4。貫通を消せるので点数が狂う。

 ルシファーに限らず《ランスロット》など貫通は少なくない。攻撃面では《獣忍白狼》などを潰せる。《宝玉獣カーバンくん》が戦闘してくれる展開になれば勝ったも同然だ。

 

 

・《時間の歪》 3.5

 

 単純に見ると1:2交換。しかし、これは本当に損だろうか?

 思いのほか「破壊しても構わないユニット」というのは多い。《冥裁者ラダマンティス》に代表されるPIG持ち、「ジョカケア」などで元々撤退する予定だったユニット、誰が作ったかわからないウイルス、呪縛で二度と起き上がらない置き物、無限再生するゾンビ・・・

 その生贄に価値がないのなら、これは0CPの確定除去。生贄を生成しつつコレを回収する《ONI総長》は最高の相方。

 

 

・《アトランティスナイト》 2

 

 「インターセプト・ユニット」青。PIGが《ムーンセイヴァー》なので2連打すればとりあえず誰かしらは倒せるだろう。

 その名が示す通り海洋ユニット。うっかり捨て札から回収した場合《海底の楽園》が踏めることは覚えておきたい。

 

 

緑:相手ターンにCPを持ち越すことに現実味のある属性。

 

・《シザーヘッド》 2.5

 

 「選告」は"相手が選べる「選略」"。よくオタクが愚痴っている「対戦相手と対話がしたい」ってのはそういう意味じゃない。一応大昔のプレインズウォーカーに《嘘か真か/Fact or Fiction》や《けちな贈り物/Gifts Ungiven》の話をするとちょっと盛り上がれる。

 2CP7000も4CP9000もぶっ飛んだ図体だがそれだけ(デッキによっては図体だけでも面倒かもしれないが)。高DOBになったときに《聖少女ブリギット》と組むパターンはありそう。

 

 

・《ドリルマナティ》 2.5

 

 これも図体だけのカード。軽い癖にデカイのでやはり《聖少女ブリギッド》が捗る。CIPで基本BPを増やすタイプなので《龍将・政宗》で蘇生した場合は普通のサイズ。

 

 

・《コッコとロイド》 1.5

 

 《チャイレン》が流行ったかどうかから思い出して欲しい。

 

 

・《メロンガール》 3

 

 「フルーツガール」緑。緑は重量級ではなく連撃の方がCP軽減を活かせそう。

 超高確率で緑デッキに入る《聖少女ブリギッド》が3CPサーチなので重ねるのは容易。そもそもブリギッドもCPがあればあるほど強いタイプなので相性がいい。

 

 

・《万物神アトゥム》 4

 

 ツボにハマると冗談みたいな量のCPが増える。本当に6CP扱いしていいのかもわからないバケモノ。増加量の上限がアレすぎて《死神のランプ》で止まっているのかどうかすら定かではない。増えたCPから《ワンダフルハンド》or《フォースリベレーション》でヒャッハーするのが黄金パターン。酷い時はアトゥムがおかわりされて「もう1回遊べるドン!」なんてことも。

 CP爆発を確実にキメるためにも小物の横並びをさせないようなお膳立てはしておこう。《始世姫ジョカ》と併用して撤退させるのが鉄板。CPが余るほどブーストしてしまっても《大いなる世界》などで使い道はある。遊び方は無限大だが、勝ち方は別途考えておくこと。

 

 

・《アイヴィーバインド》 2.5

 

 生放送での0CP表記は画像ミス。0CPだったら4.5はつけるハメになっていた。

 2CP5000、3CP6000、4CP7000のよく見る連中が落とせない。《聖少女ブリギッド》《夜魔女王リリス》は落とせるので最低限の威力はある。

 計算式の関係上猛威を振るうのは5CP以上を相手にしたときで、《ライトニングドラゴン》は1確。このバージョンでの《魔天ルシファー》潰しその5。オーバーキルもいいところである。

 大ぶりなアクション相手に強いので、《大いなる世界》と実質2択。

 

 

・《最後の一葉》 3.5

 

 帰ってきた《何でも屋の陳列棚》。緑になってしまったが元々《ハッパロイド》の能力だししゃーない。

 JPで【猿】を回してみるとデッキ残り数枚での棚の強さはすぐわかるはず。《最後の一葉》にはそういう時のためのとんでもないご褒美が内蔵されている。圧縮を重要視する緑デッキが現れるかどうかは定かではないが、古参老害ほど好きそうな1枚。

 

 

・《トランスフォーム》 2.5

 

 攻撃モードか防御モードに"変形/Transform"できるということ。BP操作量としては《武器破壊》に劣るシーンが多そうだが、強化が永続する。

 デメリットは例によって沈黙で打ち消せる。《ゴーレム》などの図体自慢を揃えて《滅王アレキサンダー》と併用してみよう。また武身に使うと強化もデメリットもリセットされることになる。

 

 

・《氷纏いし大地の巨人》 2

 

 《圧殺のタウロス》というか、《エリートシーフ》というか・・・存在自体が【ブリギッドハンデス】のようなカード。

 安直に同デッキに突っ込むならそもそも上に挙げた2種のようにユニットを使えばよさげ。かと言って設計時点で構築が縛られすぎていて、遊べる部分が少ない。

 

 

・《クンフーマスター》 2.5

 

 「インターセプト・ユニット」緑。

 "1CPからでも2連打可能"という特性により他のサイクルとは格が違う。しかも手札が増えている。そういえばこのサイクルは2CPユニットなので《神の救済》で回収できるのか。

 「よくわからんけどとりあえず殴るか」みたいな思考で動くとヌルっと受け流されてドローされる。《アイヴィーバインド》《大いなる世界》など緑伏せのカオスが加速する。

 

 

紫:毎回ゴジラが追加されてきたSR枠、今回はルパン。

 

・《月桂の酒呑童子》 2

 

 ああ、これは「選告」じゃダメなヤツ・・・

 そもそも紫2CP、"ゲージ2増加しつつ実家に返る"《ムーンリターナーかぐや》と"よく見ると全盛期赤沖田"の《ブレイクハウンド》の2強。実家に帰らない《彼岸のメイカ》やフィジカル自慢の《樹海のドリアード》ですら2軍なのだ。"ゲージが増えるかどうかわからない"ようなヤツは2軍にも入れない。

 手札とゲージ両方欲しい欲張りさんには《舞踏のクロエ》なんてのもいるが、コイツも2軍にギリギリ入るかどうか。

 

 

・《ダーク・ホーロー》 1.5

 

 インターセプト版《ホーローセン》。フィジカルは改善されたがだいたい《ホーローセン》ぐらいのカードパワーと思っていただいて構わない。

 《魔天ルシファー》でスピードムーブ付与が可能。でもその状況もう勝ってますよね?

 

 

・《隠秘のスコーピオ》 3

 

 自身を対象にできるので最低でも「3CPで5000が2体」というイカレカード、後攻1Tの覇者としてもてはやさねばならないところだったが、生まれた属性が悪かった。この紫という属性、ゲージかハンドが増えるカード、あるいはフィニッシャーにしか用事がない。現行の《パイモン》ですらギリギリのラインなのだ。

 紫忍者はコイツ1人なので【忍者】っぽいことをしようとしてもやはり属性がガンになる。一応《春忍の桃花》(桃花をコピーすれば自身にスピードムーブかつ複製桃花が補充される)や《謀略の女王ミリア》(トリガー発動前にミリアが2体に増えるので火力2倍)とは相性がいい。《獣忍白狼》を増やすのも単純かつ強力。

 紫以外に生まれていたら4ぐらいは付くのだが・・・

 

 

・《リザードルード》 2.5

 

 要するに"効果を使っても使わなくてもいい"。

 《バーンカウンター》や王の治癒力あたりを相手にするときは単発高火力が生きるかも。《ヘカトンケイル》など手札が増えすぎるケースのときは出番があるかも。

 

 

・《グレープガール》 2.5

 

 「フルーツガール」紫。

 何かと《ナイトガーデン》し始める属性なのでCP軽減の恩恵は微妙。一方レベル2でのゲージ+2は達成できれば6000フィジカルがついてくることもあって破格。《クシタマノミコト》《狂鬼イフリート》あたりと競合か・・・って全部2軍以下だなオイ。

 

 

・《豊麗神イシス》 4.5

 

 《光明神アポロン》が登場以降長らく"ヌッス"の蔑称(愛称?)で呼ばれ続けてきたが、ついに完全なる意味での「窃盗」を成し遂げた。

 なにせ、狙われたが最後手元に残らない。2CP以下という条件はあるが、《獣忍白狼》《裁きのマーヤ》《聖少女ブリギッド》なんかが本当に盗まれる。例によって3ゲージ以上の効果だが、何をトチ狂ったかこの効果、ゲージ消費がない。-2って言われても信じるぞオイ。

 下の効果も凶悪で「《ナイトガーデン》で《魔天ルシファー》が引けるといいなあ」なんて時にはすこぶる有能。ここまで詰め込んで驚異の2CP。弱点は自軍の《ニードルレイン》で即死するフィジカルの弱さのみで、この状況ですら手札入れ替えは使える。

 

 

・《大好物》 2

 

 紫が暴れてるときは大抵「相手の紫ゲージに干渉させてくれ」という要望があったものだが、このVer2.1でついにその機能が実装された。このカードも紫だけどな!

 ミラー以外でも腐らないとは言え貧弱なので、デッキ変更可の大会でもなければ入れにくいカード。同業者の《絶体絶命》と合わせて、DOB数値に注目。

 

 

・《オーバードーズ》 2

 

 "オーバードーズ/Overdose"は薬物などの過剰摂取を意味するらしい。一時的に過剰な強化を得るが、クスリが切れると大幅に弱体化する。

 このバージョンの《魔天ルシファー》潰しその6。攻撃側にはゲージが残っていないはずなので、防御側の《オーバードーズ》を《オーバードーズ》で返せない。

 

 

・《大気汚染》 2

 

 軽さは魅力だが若干面倒。《ダークプリズン》《ブレイクハウンド》でいいのでは?

 

 

・《幻影の召喚術》 1.5

 

 召喚術サイクル紫。他4属性と違ってコストが変動性。最大稼働すると《パイモン》とか《ヘカトンケイル》が出てくる。今の《パイモン》は特殊召喚でもゲージ4なら加護が付くぞ。

 ただ《なすカウ》《ニャザード》を使わない紫デッキは非現実的なので、常に下ブレの危険性あり。分の悪い賭けをするつもりはない。

 

 

・《異端審問》 2

 

 今回のフィニッシャー枠かもしれない。

 紫はゲージの関係で単色になりやすいので、ざっくりと「こっちが5体で相手が4体以下なら更地」である。わかりやすいのは《賢蛇オピュクス》を最大稼働させるパターン。軽減か《ナイトガーデン》が必要だが、確定破壊があるので4体以下にできる。同じゲージ4消費の《転生・毘沙門》と比較すると、面倒な代わりに得点力が高い。

 

 

・《改造人機フランケンR》 2

 

 「インターセプト・ユニット」紫。この命名法則、《宇宙海賊ジャ・アーク》一家か。

 2CPでゲージ2増える・・・のか?《ムーンリターナーかぐや》《彼岸のメイカ》と比較してライフを守れるのがメリット?・・・無理があるので実家に帰ります。

 

 

無色:今回はVR以上無し!

 

・《ダウジング》 1.5

 

 手札コストがランダムなので論外。

 

 

・《絶体絶命》 2.5

 

 《大好物》と違ってしっかり無色。望まれて生まれた対紫攻略カード。《造反劇》よろしく1ドローがついているので、8ptになったら紫が憎くない人もデッキに投入し始める可能性がある。こうなると紫を使うことそのものが自殺行為になりかねない。

 

 

・《秘密のおもちゃ箱》 1.5

 

 発動できるかどうかわからない2ドローは怪しい。《生誕祭》とかもそうでしょ。

 《夜魔女王リリス》は頻繁にトリガーゾーンを埋めてくれるのだが、そもそもヤツはコレを割ってくる。

 

 

・《忍びの里》 2

 

 忍者側の効果は実質そのカードが増えるに等しい。《雪忍の六花》あたりでやるとわかりやすくアドだが、OCや《春忍の桃花》でスピードムーブがつかなくなる。サーチの方は単純にわかりやすいヤツなので《ケロルド・ハンゾウ》でも集めて投げればいい。

 

 

・《レトロゲーム》 1.5

 

 《It's Showtime》か召喚術サイクルでいいんじゃないですかね・・・どうせ《モロク》しか出さないんでしょ・・・

 

 

・《再起への第一歩》 2

 

 【トリガーコントロール】だけでなく、リセットされる前提で普通のデッキに入れてもよさげ。《人身御供》や《聖者の祈り》、《花の高原》など相性のいいカードはそれなりにある。

 

 

・《若返りの秘薬》 1

 

 これに1CP払う目的を教えてほしい。《整理整頓》スタン落ちしてねえけど・・・

 

 

・《アルカナシャイニング》 2

 

 久々にジョーカーゲージ操作。

 昔と明確に違うのは、「ゲームのいついかなる時でもジョーカーゲージが増えるのは嬉しい」ということ。この手のカードが大量生産されていたVer1.x期と違い、ゲージがmaxになったら、あるいはジョーカーを使ったら後は紙屑ということはもうない。

 それでも奇妙な発動条件と相手ターンでのCP1がネック。

 

 

 

総括・・・「低速化」は本当に可能か?

 

 現環境、並びに《強欲の代償》修正前の前環境はCOJ史上でも最速クラスの高速環境であった。旧【代償紫】、現【赤緑代償】【鍛冶道化師】などが約2ターンで実質試合を終わらせていたのだ。それを矯正して環境を落ち着かせることが前回のパラメータ調整並びに今回の《花の高原》下方修正の主目的のはずだが、その裏で《太陽神ラー》のようなハイスピードカードをブチ込んで来る。

 

 そもそも、Ver2.0_EX1以降のCOJのゲームスピードは《魔天ルシファー》に支配されている。トリガー破壊まで含めて「ゲージが揃えば万能」という特性を持った紫属性が、条件が整った瞬間にプレイヤーを殺してくる。《転生・ジークフリート》ルートの普及以降はライフが何点かすら関係なくなった。他所のカードゲームで言えばシャドウバースの【超越ウィッチ】などが"ルールとは違った意味でのタイムリミット"と化しているが、10ターンというルール上のタイムリミットがあるCOJにおいてすら、「《魔天ルシファー》はゲームルールに書かれていないタイムリミットである」。

 

 数多くの「ルシファー潰し」が刷られた。このバージョンでも何枚か作った。それでも紫側がトリガー破壊や沈黙ジョーカーを使える以上、完全に詰ませることはできない。僕の個人的な意見だが、《魔天ルシファー》のカードデザイン自体は美しい。イラストの話ではない。赤のスピードムーブと、緑のBP強化&貫通、青の特殊召喚を兼ね備える、実に紫らしいSRなのだ。《魔天ルシファー》を直接弄りたくないという気持ちも理解できる。

 

 そんな中で、ルシファーに付き合わない究極の方法が「条件が整う前に殺す」である。序盤に弱い紫属性そのものに対して、最高速で殺しきる。その最前線にいたのが命を代償に手札とCPを増やす《強欲の代償》+《幻想のメロディー》であったのだろう。どこからともなく《花の高原》を持ってくる《夜魔女王リリス》と、自作したウイルスを0CPで《クラウンクイーン》に変える《鍛冶神の業物》以降その傾向は手を変え品を変え加速した。もともとスピードを身上としていた赤属性が復権するきっかけになったという意味では、《夜魔女王リリス》も近年の傑作カードの1つとは言える。

 

 対紫のはずだった高速デッキ群は、対紫関係なく"相手に何もさせずに殺す"ことに特化していた。CPを加速する、あるいは踏み倒す方法が多すぎて、盤面を返せないのである。《花の高原》には手を加えたが、まだ《幻想のメロディー》と《鍛冶神の業物》が残っている。特に【鍛冶道化師】は、新戦力こそないものの、全く打撃を受けずに最速デッキ(しかも、極端に対処が難しい)として今後も君臨する。

 

 このバージョンアップにおいて、多くの人が望む「環境の低速化」は見込めないだろう。極端に低速化して、紫のついてで赤も死ぬのも本意ではないはずだ。おそらく、《魔天ルシファー》を中心とした今のスピード感のままで、COJというのは進んでいく気がする。だから、今後も《太陽神ラー》を適当に投げていくのだ。誠に残念ながら、僕はある程度このスピード感を受け入れてしまっているので、実はあんまり現環境に不満はない。

 

 

 

 このバージョンだけの話をすると、割と強いカードが多くて楽しいと思いますよ。