COJ阪神支部

旧「COJ山梨支部」。なお、中の人は巨カスの模様。

【COJS】3/2カードパラメータ調整

カードパラメータ調整のお知らせinfo-coj.sega.jp | CODE OF JOKER -コード・オブ・ジョーカー-│SEGA

 

 前回のエラッタが1/26なんですけど・・・

 30日持てばいい方ってことですか・・・

 

 

・《獅子王》

 

 王の治癒力追加。

 JPでは《アレキサンダー》でお馴染みだが、JSでは彼のスタン落ち以降所持者がいなかった。王って書いてあるから仕方ない。「BP未満のダメージを全て受けなくなる」能力であり、秩序の盾と違って上限がある代わりに戦闘ダメージや自分で使った効果ダメージも受けない。ついでに《鳳凰》で死なない。

 《獅子王》は7/8/9なので、Lv1なら相変わらず《原初神ガイア》で落とせる。《混沌神カオス》ならLv2まで。

 

 

・《強欲の代償》

 

 効果追加:あなたのジョーカーゲージを0にする。

 

 2ライフダメージでのゲージ増加は残っているが、それだけでは消費小のジョーカーアビリティは使えない。「代償を踏んだターンにジョーカーを使えなくする」という下方修正。2回代償を使ってもゲージが溜まることはない。

 

 思いのほか影響が大きい。特に痛いのが

 

【代償紫】:《スターライト》に繋がりにくくなり、《ロキ》《光明神アポロン》などの《フェアウェル・ソング》が当たらないユニットの排除に難儀する。結果ワンショット性能が低下し、握る理由がない。

【血染め珍獣】:代償を踏んだターンに《ルインリード》できなくなり回転率が低下。また《インペイルメント》が極端に使いにくくなるので、《ユグドラシル》《ルキフグス》など大型固着ユニットが更に辛くなる。

 

 の2種。一方、

 

【道化師】:代償を踏みたいタイミングは1ターン目なのでその時にはゲージは存在しない。元々代償の入っていないアーキタイプなのでその気になればデッキから抜ける。

【山珍】:代償は入ってはいるもののあくまでメインの自傷手段は《断罪のメフィスト》。そもそも《ブレイブシールド》しなくても人が死ぬケースの方が多い。

 

 あたりには影響が薄い。それでもこれら4種のうち「デッキとしての安定性」を兼ね備えていた【代償紫】【血染め珍獣】に打撃を与えたという点ではこの下方修正は評価せざるを得ない。

 

 それにしても毎度毎度律儀にユーザーの言う事を聞く運営である。

 

 

・《雷鎚・ミョルニル

 

 2/3/4→3/4/5。

 

 《パープルバニー》の採用率に陰りが見えてきた今では、3000と4000の差は大きいが2000と3000に差はない。《炎剣・レーヴァテイン》《ニードルレイン》即死域から抜け出せていないので《英剣・デュランダル》に押される現状は打破できないだろう。

 

 

・《パイモン

 

 加護付与条件:ゲージ2以下→ゲージ4以下。

 

 「加護ユニットのサイズは7000までにすべき」という、かつての自身や《ライトニングドラゴン》の教訓を最大限に活かした再調整。2体並ばない限りは《原初神ガイア》で流せる。

 一方で"加護を持ったままゲージ3に到達できる"ということで全体除去さえ貰わなければ【紫単】はかつての硬さを取り戻せそうだ。手出ししにくい盤面を築いた上で《ニードルレイン》や《悪意のプレリュード》を連打するVer2.0EX1めいた動きが久々に見れるかも。

 今後デッキ内に対策カードが必須になるのは間違いないが、《蒼花のメイメイ》に甘えることはできなくなっている。

 

 

・《神の救済》

 

 「相手ターン中に効果破壊された場合、《神の救済》を手札に戻して1ドロー」という効果が追加。

 

 戦闘しなくても使えるようになったので発動機会が大幅に増えた。【ブリギッドハンデス】ミラーで片方だけに入っていようものなら大惨事。《夜魔女王リリス》《ブレイクハウンド》などトリガーゾーンを脅かす要素が多い環境だからこそ許された修正か。

 

 

・《ラードーン》

 

 不屈追加。

 

 基本的には未来がなさそうな構造のカードなんだけどよくもまあ頑張って修正するねえ。一応《三日天下》とか使えるようになったし《エンジェルビルダー》込みなら結構ウザいか。ライバルは《常夏のサンビスタ》。

 

 

・《オロバス》

 

 基本BP上昇値:悪魔×1000→悪魔×2000。

 

 《月弓のセレーネ》と同様、3CPでのノーリスクBP7000。《聖少女ブリギッド》からの流れがそれなりにアツい。スピードムーブとして見ると《鳳凰》が強敵すぎて結局デッキに入らないのは相変わらず。

 

 

・《蒼花のメイメイ》

 

 レベル破壊効果に「青ユニットが2体以上の時」という発動条件が追加。

 

 久々に"死に修正"を見た。

 まず、出張能力は完全に失われた。【猿】だろうが【赤単トリガーロスト】だろうが果ては【黄単】にまで投入されていたユーティリティ性はなくなり、今後多くのデッキが《ライトニングドラゴン》《パイモン》などに対して別の対策を講じなければならない。《シメツノトクリ》に先祖返りするか、はたまた《英霊王ギルガメッシュ》か。

 更に、【青単レベルコントロール】に代表される青系デッキでも立ち回りが大幅に制限される。"更地に出すケース"が極端に多いユニットだったためだ。「1表《バンシー》+《封札の死壊石》、1裏《夜魔女王リリス》に対して回収無しだが死壊石発動、2表《蒼花のメイメイ》」なんてのはよくある光景だが今後は不可能。そもそも並べ合いの展開では"ランダム"の利点よりも欠点が目立つのでなるべく《冥裁者ラダマンティス》に頼りたい。更地からの《聖少女ブリギッド》→《蒼花のメイメイ》ルートも消滅。

 問題視されていたのは6/7/8というフィジカルを兼ね備えていることのようにも見えたが、効果自体を弄ってきた。様々なデッキが一斉に打撃を受ける今エラッタの目玉と言える。

 

 

・《英霊王ギルガメッシュ

 

 5/6/7→6/7/8。

 課題だったフィジカル面に上方修正。沈黙状態の《パイモン》《アフロディーテ》の上に立てるのが大きい。《蒼花のメイメイ》に替わる出張過労死筆頭候補だろう。

 

 

・《シルフの騎士》《実習生リーナ》《クマティー》《阿修羅百式》《ヴァイス・ヘルメス》《神託の天草》《ノーブルドラゴン》《ブラックバニー》

 

 "JP"で適用されたパラメータ調整が"JS"でも適用された。

 

 目玉はやはり《ヴァイス・ヘルメス》。《夜魔女王リリス》《邪眼天使サリエル》などを抹消できる。相棒の《湖畔のアリエ》はスタン落ちしていて、《夜光のヴィヴィアン》あたりで代用しなければならない。《ハーピー》ともコンボになる上《花の高原》を共有できる。

 "P"で大活躍中の《ノーブルドラゴン》は《ミューズ》《繁栄の対価》など現代ならではのメタカードの餌食になりやすく向こうほどの活躍は難しいか。他は《シルフの騎士》が8ptにしては強い程度。

 

 

・《執行官アーテー》

 

 3/4/5→5/6/7、効果ダメージ3000→4000。

 

 ここから紹介するPRカード、全部近いうちに"P"に来るだろ。

 1枚目から早くも別物。"P"では同時期に実装と見られる《白夜刀のカンナ》を1裏から瞬殺できる。それ以外にも1表に5000以上が出てこない限りは大抵のユニットを食えるので、"S"においても1裏適正がかなり高い。《夜魔女王リリス》→《花の高原》からも大抵繋がるのでなかなか面白いカードになった。

 

 

・《生徒会長マコ》

 

 CP3→2、5/6/7→4/5/6。

 

 言われるまで使おうとは思わないカードだが、地味に「《聖少女ブリギッド》瞬殺」と書いてあるので侮れない。逆にブリギッドと組んでもオイシイ。"P"よりも"S"の方が使い道があるのではなかろうか。

 

 

・《紫電龍》

 

 効果対象:BP6000限定→BP6000以上。

 

 《聖少女ブリギッド》《夜魔女王リリス》以外はだいたい殺れると言ってもいいが、1CP下の《冥裁者ラダマンティス》は枠争いの上で強敵。ある種《大魔導士リーナ》とも競合する。

 8ptでは明らかにオーバーパワーなのでエラッタ後1週間はよく見ることになりそう。1線級のカードに化けたが、"S"では枠争い、"P"では進化土台の確保が課題。

 

 

・《神の杯》

 

 効果追加:基本BP+1000。

 

 《鳳凰》とかいう裏目オブ裏目があるので採用しにくいカード。《宝玉獣カーバンくん》《神域のジャンヌ》との併用が丸い。こちらは明らかに"P"向け。

 

 

・《滅亡の未来都市》

 

 基本BP減少の発動条件:機械5体→機械3体以上。

 

 "P"では修正後でもほぼ実現不可能。"S"ではまだ《はにわ》《龍将・政宗》がいるので3体ならありえなくはない。

 

 

・《次元トラベラーかぐや》

 

 トリガーゾーンを消滅させなくなった。

 

 併用すべきは《救いの神風》《花の高原》(《追い風》)などCP増加系。《武器破壊》(《不可侵防壁》)などのとりあえず刺しておけるインターセプトも悪くない。

 もともとロマンに全振りしているカードであり、ロマンを増大させる修正は嫌いじゃない。

 

 

・《ヘブンズリリー》

 

 2/3/4→3/4/5。

 

 《雷鎚・ミョルニル》と同じく修正内容自体は忘れていいやつ。ライバル《夜光のヴィヴィアン》が4/4/4なのも含めて立ち位置が近い。重要なのはコイツが"P"に来そうだってこと。

 

 

・《突進》 BP+2000→BP+3000

・《古の最終兵器》 CP5→CP3

 

 とりあえず存在を忘れていいやつ。

 

 

 

修正総括・・・大型加護対策が急務!

 

 《強欲の代償》を筆頭に、環境を低速化させるのが狙いの修正。"TCG"を"ソリティア"に変貌させていた代償系を潰すことで溜飲が下がったオタクも多いだろう。一方で「《聖少女ブリギッド》と《魔天ルシファー》が死なない限り環境は変わらない」と嘆く人もいる。

 《パイモン》を再強化しているくせに《蒼花のメイメイ》が死んだのもキーポイント。相変わらず強力な《ライトニングドラゴン》も含めて大型加護への対策は重要だが、大規模な全体除去か苦肉の策としての《英霊王ギルガメッシュ》になりがち。とりあえずは"ユニットを重ねた瞬間に生きた心地がしなくなる"ような状態からは抜けられそうだ。

 

 

 PRカードの多くが"P"と仕様を統一されたが、逆に"P"にまだ出ていないPRカードの上方修正は"P"側のアップデートが近いことも意味している。これウォーブレよりも先に来る可能性すらありますね・・・稼働開始は向こうが先だけど・・・

 次回、"P"新環境考察「蠅魔王剣振るってみれば文明開化の音がする」。たぶん近日公開です。