COJ阪神支部

旧「COJ山梨支部」。なお、中の人は巨カスの模様。

【COJS】新Ver開始に伴うカードパラメータ修正

コード・オブ・ジョーカー S』新バージョン稼働開始!info-coj.sega.jp | CODE OF JOKER -コード・オブ・ジョーカー-│SEGA

 

 「Ver2.07」なのか「Ver2.0EX3_05」なのかよくわからないけど、ランキングリセットの伴う新バージョン。DOB更新も同時。

 

 Ver1.2~Ver1.2_EX無料配布、なぜか配布される【緑単アグロ】など"P"からのご新規獲得を頑張っているのは見て取れるが、我々現役アーケード民にとって気になるのはランキングリセットとパラメータ調整。ランキング周りの新システムは後日詳細が明らかになってからとして、とりあえずカードパラメータ調整について。

 

 "P"向けの話は"P"の時にまたやりましょう。どう見ても"P"向けのエラッタもいくつかありますが、ここでは"S"の話をします。

 

 

・《スターフィッシュガール》

 

 OC効果から自壊デメリットが削除。5/6/6→5/6/7。

 《アステロイドガール》に続いてこちらも爆死しなくなった。《海底の楽園》を利用した赤青デッキは《夜魔女王リリス》という強力な新戦力を抱えるため最近増加傾向にあるアーキタイプだが、そのリリスで1枚でも埋まるとOCが難しくなる。トリガーが埋まれば大当たりなのは間違いないのだが・・・

 

 

・《蠅魔王ベルゼブブ》

 

 CIP仕様変更:「相手が1体の時、代わりに10000ダメージを与える」が追加。

 

 いつまでもCOJの顔。"P"追加ユニットとしてシルエットが出るだけで現役勢大盛り上がり。流石に環境についていけなくなって久しいし、ついに無料化どころか3枚配布か・・・と思いきやまさかの上方修正。

 

 が、これ、AC版では大した影響がなさそう。というのも、ベルゼブブが上位帯で使われなくなっていった原因は《光明神アポロン》《叢雲・クサナギ》に代表される「1枚でユニットを2体出すシリーズ」の急速な普及により、最速タイミングである3ターン目先攻においても"5000×2"という火力が盤面強度に対して不十分となり相対的にコストパフォーマンスのいい行動と呼べなくなっていったため。今だと【ブリギッドハンデス】の(《聖少女ブリギッド》→)《サイクロプス》なんてのもある。基本的に"5000×2"であることは変わらないはずなのだ。明らかに《ライトニングドラゴン》などの大型加護への対策としての効果追加だろうが、この手の大型加護が1人で突っ立ってる状況はいつ来るのか。そしてその状況を作り出すためにもしかしたらとんでもない労力が必要なのではないだろうか。

 

 この"10000"のモードだが、わかりやすく相手が1体になる瞬間として《天空神機ゼウス》《始世姫ジョカ》《原初神ガイア》《転生・毘沙門》などのリセットボタン系ユニットと相対したときには有効に使えるだろう。これらのユニットは"5000"では落ちない(最近はメスガキ毘沙門も6000だしな)ので蠅魔王的には投げにくいタイミングの1つであり、また蠅魔王が《大魔導士リーナ》に明確に劣るシチュエーションでもあったが、今後はこれらのリセットボタンへの返しは"10000"蠅魔王剣で1確である。ガイアだけは差し違えるハメになるが、それはそれでガイアの強みなので許そう。

 

 あくまでこれは"S"の話。君、その性能でアポロンもクサナギもいない"P"に行くわけ?

 

 

・《鬼神・スサノオ

 

 無我の境地追加。

 無我の境地を持つ進化ユニットは初。そしてこれはこう読み替えることができる。「《人の業》による行動権消費を受けないので完全に無効化する」。

 更地に出すことはまずないユニット。割とわかりやすく1ターン誤魔化せた《人の業》が効かなくなったのは大きい。《繁栄の対価》も対象外だしね。《ミューズ》などまだまだどうしようもない要素はあるがなかなか面白い修正。

 

 

・《給食係ピクシー》

 

 効果発動時:CP-1→CP低下無しに。

 

 デメリットがなくなり、とりあえずこれで使う意義はかろうじて見えた。1ターン待たないといけないために出鼻を《聖少女ブリギッド》あたりに挫かれる未来は相変わらず見えてしまうが、これでようやく「8ptでも使う気の起きないカード」から脱却である。

 

 

・《粛清の聖騎士》

 

 ブロック時BP強化:Lv1以下→常時。

 

 おおー。登場当時から「《封札の死壊石》を喰らっていきなり機能停止」とか日常茶飯事であったためにまあわかりやすい強化。【戦士】使う気は起きないけどね。

 

 

・《キャプテン・キッド

 

 効果対象:8000以上→7000以上。

 

 これもおそらく廃れた理由が《光明神アポロン》なので、アポロンを瞬殺できるようになったのは大きい。7000は他にも《背徳の翼アザゼル》の出現率が極めて高く、先攻2Tに《虹色のキャンバス》や《インペリアルソード》で走るVer1.3ムーブが久々に期待値高め。

 ちなみに虹キャンすると虹キャンした自身に殺されるので、コイツ絡みのミラーの様相は全盛期とは大きく変わっている。

 

 

・《大魔導士リーナ》

 

 5/6/7→6/7/8。

 

 落とした体重を変えずに肉体だけ全盛期。どんな魔法を使ったんだ。

 《冥裁者ラダマンティス》が不死であるために現行【青単レベルコントロール】でも準レギュラーぐらいの地位にはある彼女がなぜ強化されたのかは不明。というかこのデッキ《聖少女ブリギッド》の出張率が極めて高く、同時併用されることも多いのでBP1000強化がデカい。合わせて7CPのブリギッド→大リーナが《蠅魔王ベルゼブブ》で塵に還らない。

 また、このBP上昇により《原初神ガイア》と差し違えなくなった。【赤青魔手ハンデス】全盛期に嫌というほど見た光景だが、今後はオール5000では沈まない。ガイア自体は間違いなく今後使用率の伸びるカード。

 なんでこんなに強化されたのお前。むっくと寝た?

 

 

・《ガネーシャ

 

 4/5/6→5/6/7。

 

 3コストじゃん。《聖少女ブリギッド》・・・まだBPが足りないので解散。

 

 

・《統制者ヴィシュヌ》

 

 効果追加:PA被弾時、PAしたユニットの基本BP-1000

 

 「争いはよくない」復活。

 が、当時と仕様が違う。全盛期の仕様は確かにミラーがクッソだるいので勘弁していただきたいが、この新しい効果が一体何をもたらすのかというと何も守ってくれなそう。

 一応「加護無し《聖少女ニケ》2体による無限パンチ」は防げるらしい。《鍛冶神の業物》による新ルートができたので最近また増えてきたやつ。それでも4発は食らう。

 

 

・《漂流ピスケス》

 

 4/5/6→5/6/7。

 《ガネーシャ》に同じ。加護?《ソードダンサー》、《アフロディーテ》、《グレイスウルフィン》から好きなものを選んでください。どうせ黄色がいないと加護は付きません。

 海洋ユニットなので、修正してほしいのはBP上昇ではなく《海底の楽園》のためのCP低下。《レヴィアタン》《マーメイド》が使われてたのは効果が強力でデッキとして一貫性があったから。

 

 

・《バーンソーサラー

 

 CP4→3。6/8/10→6/7/8。

 

 3CPになったことでいろいろなことが起こる。

 まず、《聖少女ブリギッド》のサーチ対象に。赤3CPは今までブリギッドでの火力を求めると《炎剣・レーヴァテイン》だったが、トータル7000という意味ではレーヴァテインと変わらないし、魔導士がもう1体以上いるならさらに効果は上がる。《ブラッディ・マリー》もいるが、あれは自壊効果とのシナジーなので住み分けはできる。

 さらに《魔法少女マジカルなっくる》の特殊召喚対象に。本質的にはPIGが本体なので特殊召喚しても十分働ける。

 《聖剣・エクスカリバー》に消されるようになるが、総じてかなりのアッパー調整。

 

 

・《遮那王義経

 

 攻撃時効果BPダメージ量:侍×1000→侍×1500。

 

 火力1.5倍。下準備が必要なのは相変わらずだが除去としてアテにできるタイミングも増えるだろう。4体6000あたりから本番。

 

 

・《大天使ウリエル

 

 6/7/8→7/8/9。攻撃時効果発動条件:天使3体→天使2体。

 

 あっ、うーん。地味すぎてたまに8ptになるやつ!

 強化されてもなお使う気が起きないのはなぜだろう。《絶望の天魔アザゼル》と並ぶとそれなりに凄そうだが両方とも進化。しかもCP帯まで同じで基本的には枠を取り合う関係。そもそも君達《夜魔女王リリス》に枠争いで勝てないでしょ。

 

 

・《デモンフィスト》

 

 トリガー破壊の成否に関わらずBPダメージ効果が発動するように。

 

 いやー、《魔槍のリリム》強いっすね・・・あ、ここは"P"じゃなくて"S"か。いやー、《夜魔女王リリス》強いっすね。

 

 

・《創生竜ティアマト》

 

 フィールドOC時にレベル-2される効果を追加。

 

 要するにOC効果による全体火力効果が何回でも使えるようになる修正なのだが、ティアマト熟練者になればなるほどこの強化に不満で「それなら同時に基本BPを2000増やせ」などと言いだす始末。いや、確かにLv3の9000って数字は《原初神ガイア》はおろか《混沌神カオス》からも逃れてるからフィジカル強いってのはわかるんだけど。

 もうコイツに関してはどうなれば開発が満足するのかわからない。とりあえずは《星天女アンドロメダ》《アフロディーテ》と合わせて使って全体除去が来ないことを祈ろう。

 

 

・《舞踏のクロエ》

 

 効果適用条件:ゲージ1以下→ゲージ2以下。

 

 2→3はやばい。紫は3にさえなっちまえば宇宙なんだから。《ムーンリターナーかぐや》《彼岸のメイカ》《樹海のドリアード》と違ってコイツはそもそも1アド。しかも3000という低いBPを秩序の盾が補っている。

 ゲージ5まで行かずとも3になれば爆発できる【代償紫】で特に恩恵が大きく、新環境のトップメタの一角とまで言われる始末。ん?それはクソゲーなのでは・・・

 

 

・《レッサーデーモン》

 

 攻撃時:5000ダメージ→6000ダメージ。

 

 仮想敵はどこなんだ。そして大量に存在するこの手のユニットが悉く使われない理由は効果量の大きさじゃない。

 

 

・《竜魔人ドラゴニュート》

 

 4/6/8→5/7/9。

 

 効果だけでなくフィジカルも蠅魔王リスペクト!!

 何か爆発的な違いが生まれるかとそうでもなさそう。現状でも《ナイトガーデン》から2Tぶっぱとかされるとかなり面倒なので弱いカードではない。

 

 

・《飛翔のジズ》

 

 連撃時BP強化:+2000→+1000。

 

 とにかく《聖少女ブリギッド》と合わせて考えなきゃいけないのだが、今回の修正でこのハッピーセットの紫耐性がめちゃくちゃ落ちた。ブリギッド4000ジズ6000なので前者は《悪意のプレリュード》で即死、後者も《パープルバニー》始動なら落ちる。

 そもそもブリギッドで一方的に落とせる範囲が7000から6000になったので、《背徳の翼アザゼル》《光明神アポロン》あたりと相討ち。「連撃緑を弄るなら《プラウドドラゴン》」とはよく言われてきたが、これはこれで影響が大きいのかもしれない。

 

 

・《ライトニングドラゴン》

 

 8/8/8→7/7/7。

 

 ちゃみがうっかりこぼした例のアレがついに実装。

 

 《原初神ガイア》即死圏内、これに尽きる。《ジャック・ザ・リッパー》あたりで追加で1000を投げる必要はなくなった。

 だからと言って"圧倒的なフィジカル"が"必要十分なフィジカル"に変わっただけであり、未だに凶悪な単体性能を誇る。

 

 

 

・総括

 

 とにかく赤を強くする調整。ただその最大の要因は《ライトニングドラゴン》弱体化による《原初神ガイア》の信頼性向上。《スターフィッシュガール》は種族も合わせて何か悪さをするかもしれない。

 被害にあったのは黄色と緑。ただ緑は強くなった赤に対して秩序の盾というアプローチが取れるので、また違ったデッキを作れるかも。黄色が弱くなる一方でこの修正をノーダメージで潜り抜けた【ブリギッドハンデス】は、《舞踏のクロエ》擁する【代償紫】とどう向き合うかがカギ。

 

 

 そもそも割と真っ当な環境だったので、過度な下方修正もなく単純に上方修正でワクワクできる今後が楽しみなパターン。ランキングリセットもあるしやり込むには十分でしょう。3月のカード追加で阿鼻叫喚が予想される"P"からは一旦目を背けます。