COJ阪神支部

旧「COJ山梨支部」。なお、中の人は巨カスの模様。

イベント2ndリミテッド展望~本当の"リミテッド"が始まる

>カードランキングの次回更新ですが、6/26(木)から開催される『イベント2nd-リミテッド』において、5/29~6/9集計のカードランキングを使用したデッキレギュレーションで行われるため、次回更新はイベント終了後7/7(月)以降を予定しております。

 

COJ公式から抜粋。まあ大規模エラッタもあったし、第四シーズン(というかエラッタ後第一シーズン)の延長に関してはまあ面白いかなという印象もあるが、

とにかくこれで我々は次のイベント用のデッキ構築が可能になった。

さっそく、高等技術研究所で「0pt」のタグをチェックして今回使えないカードを確認しよう。

 

5秒で気が付くことだろう。

このルール、とにかくアドバンテージを取るのが難しい。

 

デビルウィンナー・カパエル・ブロックナイト・ハッパロイドの"珍獣4強"。

カイム・ヴァイパー・ロキといった肉体とCIP1アドを両立したエース格。

さらにはナギ・ストライクナース・ミノタンク・マコといった種族サーチのエースまで封印される。

カラスマドウ・ミイラくん・スカルウォーカーという"PIG1アドユニット"も使用不可。

とにかく、"とりあえずデッキに入れて、とりあえず出しとけばいいユニット"が少ない。

 

これに加えて0CPドロートリガーも数多く規制される。青以外の魔導書・庭・鎧・棚などなど。

地下書庫がおそらく最強クラスの汎用ドローサポート。みんな3枚揃えたかな?

引けるタイミングは遅いが武器商人もあらゆるデッキで使用可能と言える。トリックオアトリートはこのカードプールでトリガー引いて美味しいデッキが少ない。

1CPかかるがライトステップにも出番があるかもしれない。意気投合はやめておこう、相手の手札もきっと少ない。

例によって魔法石もないので、デッキのキーカードにたどり着く可能性そのものが著しく低い。

僕は1発目のイベントに際しブログで「圧縮」の重要性を説いたが、今回はこの「圧縮」が根本的にうまくいかない。

 

どうしてもカードアドバンテージを取りたいなら。

①マイナー種族に頼る。プリティベル・ギャウルスなど。サラマンダーのいないリトルドラコに未来はない。

②盤面のテンポを放棄する。ハウリング・水のエレメントコアがこれに該当。変わり種としては冥姫ニュクスもこっち。

 

当然ながら敵陣に損害を与えるタイプのアドバンテージユニットも軒並み使用不可。

複数・全体除去が少ない」と1発目のイベントでぼやいたがその問題は今回も適用される。

ジャッジメントはおろか、チェインフレイム・KPすら使用不可。

盤面をひっくり返すVR・SR級ユニットは軒並み100位以内。明確に「フィニッシャー」と呼べるのはスサノオぐらいだろう。

 

じゃあ戦闘すっかー、といっても根本的に突破力もない。

不可侵防壁・エナジードレイン・英雄の剣と費用対効果の大きいBP強化が全滅。

アリエとジャンプーもいないので、「デカイやつ出したほうが有利」になりやすい。

前回イベントをその圧倒的効果音で賑わせたヒトミとデーメーテールもいないので、素のBP以外に頼れるものがそもそも少ない。

 

馬鹿正直に人類再生計画や世界創世が飛び交う可能性はある。青なら大寒波ってのもある。

これらは基本的に撃たれた側が先に展開可能なことは覚えておきたい。

むしろ注意すべきは白き調和なんかの大型黄色インセプかもしれない。

 

これを踏まえて各色ざっくりと見てみると、

 

・赤

壊滅的打撃。基本スペルも新旧フィニッシャーもいない。

威圧と召喚術が残る【悪魔】は深刻なユニット不足。

ドラゴンボルケーノ+センターポジション軸や、OI-RAN軸【舞姫】などは成立の可能性。

バルキリークララも久々に大チャンス。この環境の除去の薄さは半端じゃない。

後でもう一度触れるが、ニードラー軸【バニラ機械】が持つ可能性は計り知れない。

 

・黄

ライマル・イカロスに加えてライトシールドが残り、防御力はピカイチ。

アマテラス+アフロディーテ+マネキーニャのセットが全て使えるのも注目。

攻撃は九尾の妖狐への依存度がかなり大きい。また、聖吹の精シルフはサイクル中唯一使用可能で、"歩く人の業"として機能する。

 

・青

既存デッキをほぼ流用可能。失うものが異様に少ない。

今全国に持ち出すような【サイクロプス】なんかを使用感そのままで使えるだろう。

ハデス・月剣が使えずLv2除去にやや苦労するが、デスクラウンとファントムの優位性は大きい。

エクトプラズムがリーガルなのも大きく、上位種のソウル・シックルは数少ない複数除去として機能する。

膠着を無視する「浮遊術」は決定打になりえる。

もう1つの強力色である緑に相性勝ちしているのが大きい。

 

・緑

失うものも多いが、全体的な除去性能低下の恩恵を大きく受ける。

ギガマムート・ヘラクレスの重戦車2トップは簡単には止まらない。

さらに追い風スサノオという絶対的勝ちパターンを持っているのも有力。

早撃ち勝負は残存する除去スペルの中では高性能な部類に入る。

一方で黄色のライトシールドへの対抗策に乏しく、青に不利なのは間違いない。

 

 

種族別で見てみると、

 

・侍、昆虫、天使

主要ユニットが軒並み使用不可で種族シナジーを形成できない。

 

・悪魔

主要ユニットの大半を失うも、ドロートリガーと必殺の"威圧"が使用可能。

リリムや赤以外の悪魔(といってもヴァイパーがいない)なども登用すればワンチャン。

 

・珍獣

サーチャー・ジャンプー・学びの庭を失うので、突進・ポメ・チャイレンを軸にしたビートダウンになるか。

クロックアップ珍獣サイクルが全て残るものの相性のいいデーメーテールが使用不可。ドラゴンボルケーノなど新しい相方を探したい。

 

・竜&亜龍

ドロートリガー2種にギャウルス・リトルドラコが残り全種族中屈指の圧縮率を誇る。

ドラゴンボルケーノ+センターポジション軸は盤面への影響力が大きい。

一方でサラマンダー・ブレイブドラゴンの2大エースが消えて戦闘面での優位は少ない。

 

舞姫

極端に除去が少ないので、OI-RAN軸で舞姫を横に並べるデッキが成立しそう。

クロックアップ珍獣サイクルとブラックバニーなどが絡めば戦闘もできるかもしれない。

巫女の護り手がリーガルなので効果除去には強い。トリックオアトリートを使う価値がある。

 

・機械

今回の主役かもしれない。ニードラー軸の【バニラ機械】のニードラーが除去られない。スピードシャーク軽量化も追い風。

なにより、滅亡の未来都市の第二効果がロマンではなくもはや実用範囲。トリックオアトリートに加えて奇術師まで視野に入るレベル。

 

・不死

失うものがほぼない。冥界の門もリーガル。タナトスハンデスぐるぐるして、サイクロプスで殴ればいい。

月剣ハデスこそないが青の基本戦略を謳歌できる。

 

・精霊

主力はバルキリークララと聖吹の精シルフ。プリティベルが使える。

世界樹の恵み第二効果を使える優位性が大きく、封印の壺や不動明王などとコンボを決めたい。

 

・獣

基本BP数値が正義なので、猫・象に衝動をつけるだけで無双の予感。

メジャーなBP強化に加えてナチュラルフルーツも使えないので衝動は有能。

くれぐれもファントムに注意。

 

 

それこそ今日の日本vsギリシャみたいな双方突破口を掴めないジリジリとした試合展開が予想される。

サッカーでもなんでもこういう時に頼るのはジョーカー。勝ちに行くのなら

・仁のクリムゾンブレイク・パニッシュメントブレイク

・星君のスターバースト・ライズアンドシャイン

・アフロのマッシヴサージ

・時矢のディスペアーレイド・インペリアルクルセイド

といった盤面への影響力が高いものを使いたい。もちろん育成目的ならこの限りではないが。

 

薄すぎる除去とドロー、BP強化スペルすら貴重品。

構築戦というよりかはそれこそ"リミテッド"の匂いが立ち込めるイベント第二弾。

君はゴールを決めることができるか。4年間積み上げてきたものを見せてもらおう。

キックオフは6/26、まだ準備する時間はある。