COJ阪神支部

旧「COJ山梨支部」。なお、中の人は巨カスの模様。

「魔将・信玄」

まもなくVer1.2稼働なわけだが、1.1EX_2における主役は間違いなく「魔将・信玄」であったと言わざるを得ない。

 

2CP5000、不屈。

「あらゆるダメージを受けない」。

そして「自ターン終了時にコントローラーに1ライフダメージ」。

 

稼働前日に存在が明らかになって以降「戦闘破壊できるのか?」「とりあえず赤死んだけど・・・」などと散々TLをかき回し、稼働当日に貫通すらできないことが発覚。

以降青系デッキに限らず、黄単毘沙門から果ては侍・珍獣まであらゆるデッキに採用された。

Ver1.1以降の青の不遇に終止符を打つことこそできなかったものの、3/19~3/31のカードランキングで16位と青最強をひた走る。

 

青自体は流行っていないものの、異常な採用率(タッチ率)を誇る信玄。

その原因は「あらゆるダメージを受けない」から来る圧倒的な汎用性にある。

 

信玄が「あらゆるダメージを受けない」と、何が起こるのか?

 

・自ライフを容易に「調整」することができる

信玄が立っているだけで、貫通を含めた通常の攻撃では一切ライフを削ることができない。

このため、行動権消費・バウンス・基礎BP低下・ブロック不能のいずれかがない限り、対戦相手のライフを対戦相手に完全に管理されてしまう。

その後に待っているのは光明・金玉・再生計画といったいわゆる「3点カード」と信玄によるスーサイドで溜めた高威力JOKERによる圧倒的な暴力だ。

環境末期の今でこそあらゆるデッキへのアリエ、ジャンプー、さらにはジャッジメントの配備が進んでいるが、対策の対策として「信玄2体出し」「一騎当千の神器」などが存在。

この絶対的とも言っていい防御力は主に黄単毘沙門系統で重宝され、早くから【黄単タッチ信玄】は研究されてきた。

http://chomosh.hatenablog.com/entry/2014/03/21/235839(ちょもす氏から。結構前のヤツです。)

そしてアルカナカップでのあーさー氏による「一騎当千の神器」採用型黄単毘沙門タッチ信玄が準優勝。2回戦・3回戦での対【珍獣ブレイブ】完封劇は記憶に新しい。

以降、"信玄"としては宿命のライバルとも言える"毘沙門"とともに、生半可なデッキの存在を否定し続けている。

 

・攻撃すると「ライフ1点」か「ユニット1体に5000~ダメージ」が発生

上記で長々と信玄の防御能力について語ったが、こちらが攻撃能力である。

Lv1の信玄と戦闘した「信玄よりもBPの高いユニット」は、戦闘後にBPが5000減少する。

これは信玄を戦闘で破壊できていないためにクロックアップが起こらず、BPが回復しないためだ。

当然、「信玄よりもBPの低いユニット」であれば戦闘破壊される。

この「ライフ1点またはいずれかのユニットに5000ダメージ」というのは、ひとたび信玄が殴り始めると防御側が信玄またはアレキサンダーをコントロールしていない限り防げない。

そしてこの現象と極端に相性がいいのが赤属性だ。

先手2T、信玄が殴って、カイムがブロック。よくある光景だ。しかしここで裁きのマーヤが登場。BP1000になっていたカイムが突然死。さらにマーヤでスピードムーブ1点。理不尽だ。

ブレイブドラゴンや炎鬼イフリートなど、全てのダメージ除去は信玄の恩恵を受けることができる。うっかり攻撃を通してマネーゲーム、というのはVer1.1_EX1以降ではおなじみ。どっちに転んでもおいしいのだ。

さらに言えば、「ダメージを受けない」ので、信玄は全カードを見渡しても最高のブロウ・アップ発射台だ。

信玄の加入によって、赤青で組まれることの多い【悪魔】デッキは爆発的にデッキパワーを上げた。防御力と火力補助を同時に手に入れたのである。

さらに炎鬼イフリートを擁する【侍】も信玄の採用率が高い。先手ゲーになりがちなミラーへの回答になるだけでなく、浮遊術で剣聖・武蔵を投げる「風船おじさん」コンボの起点にもなる。

ミラーの誤魔化しと火力補助という意味では【珍獣】にも搭載可能だ。これらのデッキには通常「一筋の光明」が入らないものだったが、信玄の採用によってこのCOJ最強クラスのドロースペルの運用が可能になり、終盤の爆発力に寄与する。

 

・信玄を倒すには

①「一騎当千の神器」による加護付き信玄

やはり最大の候補は「ジャッジメント」だろう。勝手にライフを減らしてくれるので、即死圏内に入ってきてくれるのだ。

先程アルカナカップのあーさー氏を引き合いに出したが、加護信玄に守られた彼の死因もharukaze氏渾身のジャッジメントだ。

Ver1.2以降であれば、星君の「スターバースト」が同様の効果になるので、黄色以外でも加護信玄を無視して本体をぶん殴れる。

土下座・逆転の大竜巻には注意しなければならないが、それはジャッジユーザーの宿命なので諦めよう。むしろ【侍】の「固着」「無我の境地」のほうがめんどくさい。【侍】が神器取ってるかどうかは知らんが。

 

浮遊術+武蔵の「風船おじさん」も有効だ。綾花のブレイブシールドなど、再行動と合わさると4点を有無を言わせず持っていくので、光明の発動を許さずプレイヤーをぶちのめす。

バルキリークララ(+インペリアルソード)」でも似たようなことはできるが、瞬間火力に乏しい。光明の発動は覚悟しなければならない。

 

ハデスも数少ない加護信玄への回答になり得るカードだ。ただ「絶妙な挑発」が当たらない以上、青が濃いと察された瞬間に信玄側はクロックアップさせないように立ち回るだろうから、やはりハデス以外での本体攻撃力またはユニットの除去力が重要になる。

 

「ソウルリーパー」はかなりの大穴だ。対象に取っていないので、加護信玄でもなんなく倒してしまう。

 

考えるのが嫌になったら毘沙門出して覚悟せいって言ってしまうのが楽だろう。

人類再生計画、オーバークロックKP、Ver1.1「スターバースト」、「ライズアンドシャイン」、「インペリアルクルセイド」など他のリセット効果でも十分。

極めて受動的だが、加護信玄に対して信玄を出してお見合い状態にしてしまうという手もある。

 

ここまで書いて勘のいい読者の皆様は気が付くであろうが、

加護信玄を最も容易に対処できるのは、加護信玄を最もよく使う黄単毘沙門である。

 

②加護のついていない信玄

一気に対処が楽になる。アリエ・ジャンプー・ムーンセイヴァー・卑弥呼など、一般的な非ダメージ除去を使えばよい。

 

ジャンプーは元々【珍獣】デッキへの採用率が高かったが、最近ではこの枠がアリエに切り替わることも多い。

CPの軽さを活かしてアリエ→ブレイブドラゴン(→ブレイブシールド)で壊滅的な状況を作れる。

 

環境初期から赤緑系で対信玄として使われてきたのが「巫女の護り手」。

【侍】は特に信玄がキツイため、アントワネットとともに組み込まれることが多い。

 

基礎BP低下が当たりやすくなるのも大きい。加護信玄には「ロックフォール」とOC「ジークフリート」しか当たらないが、

「バルバトス」、OC「ケロール・キッド」、「ストームバスター」が当たるようになるので緑系でも対処しやすくなる。マーヤ2体からのOCケロールも【珍獣】デッキでは狙いやすい。

 

 

書いてあることの調整が極めて難しいので、今後も強カードとしての地位は揺らがないだろう。

用法・用量を守って楽しい信玄ライフを。

 

「当たり前の事実を3000字も書いて何がしたいんだ」と思った上級者の皆様お疲れ様でした。

逆にこれを読んで「信玄使いたい!」と思った初心者の皆様は是非Ver1.2のVR/SRや各種フォイルカードで廃人の皆様を強請ってみよう。

「無限の魔法石」とかいう意味不明なSRが1.1EX_2には同時収録されていたので、信玄を余らせているエージェントは多いはずだ。